行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って
歌劇『ナブッコ(Nabucco)』第3幕より
ヴェルディによるイタリア第二の国歌とも言うべき愛国歌
キャサリン・ジェンキンスが歌う「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」 |
『ナブッコ(Nabucco)』は、ヴェルディ作曲の全4幕からなるオペラ。1842年にミラノ・スカラ座で初演された。
ヴェルディにとって3作目のオペラだが、初めて大成功を得た出世作として知られる。
特にその第3幕での合唱「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」は、今日のイタリアにおいて国歌並みに有名な旋律となっている。
ちなみに「ナブッコ」とは、日本では普通「ネブカドネザル(Nebuchadnezzar)」として知られるバビロニアの王の名前。
【YouTube】行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って
歌詞の意味・日本語訳
Va, pensiero, sull'ali dorate;
Va, ti posa sui clivi, sui colli,
Ove olezzano tepide e molli
L'aure dolci del suolo natal!
行け、想いよ、金色の翼に乗って
行け、斜面に、丘に憩いつつ
そこでは薫っている。暖かく柔かい
故国の甘いそよ風が!
Del Giordano le rive saluta,
Di Sïonne le torri atterrate...
Oh, mia patria sì bella e perduta!
Oh, membranza sì cara e fatal!
ヨルダンの河岸に挨拶を、
そして破壊されたシオンの塔にも…
おお、あんなにも美しく、そして失われた我が故郷!
おお、あんなにも懐かしく、そして酷い思い出!
Arpa d'or dei fatidici vati,
Perché muta dal salice pendi?
Le memorie nel petto raccendi,
Ci favella del tempo che fu!
運命を予言する預言者の金色の竪琴よ、
何故黙っている、柳の木に掛けられたまま?
胸の中の思い出に再び火を点けてくれ
過ぎ去った時を語ってくれ!
O simile di Solima ai fati
Traggi un suono di crudo lamento,
O t'ispiri il Signore un concento
Che ne infonda al patire virtù!
あるいはエルサレムの運命と同じ
辛い悲嘆の響きをもった悲劇を語れ
あるいは主によって美しい響きが惹き起こされ
それが苦痛に耐える勇気を我々に呼び覚ますように!
<出典:Wikipedia>
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