怒りの日(ディエス・イレ)ヴェルディ

「聖職者の衣服をまとったオペラ」と皮肉られた劇的なレクイエム

『怒りの日(ディエス・イレ)』は、ヴェルディ作曲「レクイエム」の一曲。

正式名称は、「マンゾーニの命日を記念するためのレクイエム」。イタリアの文豪アレッサンドロ・マンゾーニを追悼する目的で作曲された。

日本の合唱やオーケストラの関係者、クラシック音楽ファンの間では、俗に「ヴェルレク」または「ベルレク」と略称されることがある。

しばしば、モーツァルトフォーレの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる。

写真:イタリア・ナポリにある歌劇場 サン・カルロ劇場

【YouTube】ヴェルディ 怒りの日(ディエス・イレ)

怒りの日(ディエス・イレ)って何?

怒りの日(ディエス・イレ/Dies irae)とは、キリスト教の終末思想の一つ。世界の終末の日に過去の全ての人間を地上に復活させ、天国に行けるか地獄に落とされるか、その生前の行いに審判が下される日を指す。

なお、フランツ・リスト作曲「死の舞踏 Totentanz (Dance of Death)」では、伝統的な古い「怒りの日(ディエス・イレ)」の旋律が繰り返し用いられている。

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