ピアノ協奏曲第21番

モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart/1756–1791)

モーツァルト『ピアノ協奏曲第21番ハ長調』KV.467は、ウィーンで絶頂期にあったモーツァルトが第20番に引き続き演奏会のために急遽書き上げた楽曲。

ピアノ協奏曲第20番は1785年2月10日に完成しているが、第21番はそのわずか1ヵ月後の3月10日にウィーンの演奏会で初演された。本番の前日になってようやく完成させたという。

当時フリーの音楽家として生計を立てていたモーツァルトが、家族を養うため精力的に作曲活動に取り組んでいた様子が垣間見える。

挿絵:18世紀のウィーン(作:ベルナルド・ベッロット)

【YouTube】 モーツァルト『ピアノ協奏曲第21番』より第2楽章

第2楽章は映画やポップスに

『ピアノ協奏曲第21番』は特に第2楽章が注目される機会が多い。

過去には、1967年のスウェーデン映画「みじかくも美しく燃え Elvira Madigan(エルヴィラ・マディガン)」や、2006年のアメリカ映画「スーパーマン リターンズ Superman Returns」などで、第2楽章がサントラに用いられている。

また、ポピュラー歌手・作曲家のニール・ダイアモンド(Neil Diamond/1941-)は、『ピアノ協奏曲第21番』第2楽章のメロディをアレンジしたポピュラーソング『ソング・サング・ブルー Song Sung Blue』を1972年にリリース。

同曲は、ビルボートチャート Billboard Hot 100 で1位となるヒット曲となり、40位圏内に12週連続でチャートインした。

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