マーラー交響曲第8番
来たれ、創造主たる聖霊よ 圧倒的な迫力で織り成す"千人の交響曲"
『交響曲第8番』は、ウィーンで活躍した作曲家グスタフ・マーラーによる交響曲。
大規模な管弦楽、8人の独唱者および複数の合唱団を要し、その演奏規模の膨大さから「千人の交響曲(Symphonie der Tausend)」の名で広く知られている。
ジャケット写真:レナード・バーンスタイン指揮 マーラー:交響曲第8番「一千人の交響曲」
初演は文字通り「千人」交響曲
初演は、1910年9月12日及び13日。ミュンヘンにてマーラー自身の指揮により演奏された。
およそ850人程度で演奏可能だが、初演時には出演者1030人を数え、文字どおり「千人の」交響曲となった。
内訳は、指揮者マーラー、管弦楽171名、独唱者8名、合唱団850名。合唱団には音楽祭に参加していたウィーン楽友協会合唱団250名、リーデル協会合唱団250名に、ミュンヘン中央歌唱学校の児童350名が加わった。
初演から8ヶ月後の1911年5月18日、ウィーンでマーラーは没した。死後、1911年の秋から翌春にかけて、第8交響曲はウィーンだけで13回上演されている。
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歌詞の意味・日本語訳(意訳)
I : Hymnus: Veni, creator spiritus
第1部 「来たれ、創造主たる聖霊よ」
Veni, creator spiritus,
Mentes tuorum visita;
Imple superna gratia,
Quae tu creasti pectora.
来たれ、創造主たる聖霊よ
人間たちの心に訪れ
汝の創造せし魂を
高き恵みをもって満たし給え
Qui Paraclitus diceris,
Donum Dei altissimi,
Fons vivus, ignis, caritas,
Et spiritalis unctio.
慈悲深き主
至高なる神の賜物
それは生の泉・火・愛
霊的な聖なる油
Infirma nostri corporis
Virtute firmans perpeti;
Accende lumen sensibus,
Infunde amorem cordibus.
我らが弱き肉体を
絶えざる勇気で力づけ
光をもって五感を高め
心に愛を注ぎ給え
Hostem repellas longius,
Pacemque dones protinus;
Ductore sic te praevio
Vitemus omne pessimum.
敵を遠ざけ
直ちに平和をもたらし給え
先導主なる汝にならい
我らを全ての邪悪から遠ざけ給え
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