シェエラザード(シェヘラザード)
リムスキー・コルサコフ (Rimsky-Korsakov/1844-1908)
『シェエラザード(シェヘラザード)』は、リムスキー・コルサコフによる1888年発表の交響組曲。サンクトペテルブルクの交響楽演奏会にて初演された。
第3楽章「若い王子と王女」のテーマは特に広く知られている。モチーフは、千夜一夜物語(アラビアンナイト)の語り手であるシェエラザード。
挿絵:シェヘラザードとシャフリヤール(フェルディナント・ケラー画/1880年)
【YouTube】コルサコフ 交響組曲「シェヘラザード」 第3楽章
美しく聡明な賢女シェエラザードとは?
シェエラザードは、アラビア語で書かれた説話集「千夜一夜物語(せんやいちやものがたり/The Book of One Thousand and One Nights/アラビアンナイト)で登場する美しく聡明な賢女。
遠い昔のアラビアの国、王妃の浮気に女性不信になったシャリアール王(シャフリヤール)は、国中の若い女性に夜伽をさせては一夜限りで処刑するという非道な行為を繰り返していた。
これを見かねた大臣の娘シェエラザード(シェヘラザード/シャハラザード)は自ら王に嫁ぎ、千夜に渡って毎夜王に話をしては気を紛らわさせ、ついに王は心を改めた。
シェエラザードが王に話して聞かせた説話の中には、「アラジンと魔法のランプ」、「アリババと40人の盗賊」、「シンドバッドの冒険」など、日本でも有名な物語が数多く含まれている。
ジャケット写真:コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」他
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