冥王星、再生する者
ホルスト 組曲『惑星』 新追加曲
コリン・マシューズ(Colin Matthews/1946-)
『冥王星、再生する者 Pluto, the renewer』は、ホルスト作曲の組曲『惑星』に追加する形でコリン・マシューズが2000年に発表した管弦楽曲。
組曲『惑星』完成後に新たに発見された冥王星。ホルストもこの新たな惑星(当時)について作曲を開始したものの、未完成のまま病気を患いホルストは死去してしまった。
ジャケット写真は、コリン・マシューズ『冥王星』が収録されたアルバム。ホルスト:組曲「惑星」SACD盤。
その後これを補完しようと他の作曲家らによる動きが見られ、その中で今日最も有名な作品がコリン・マシューズによる本作品と言える。
【YouTube】コリン・マシューズ 『冥王星、再生する者 Pluto, the renewer』
コリン・マシューズとは?
コリン・マシューズ(Colin Matthews/1946-)は、イギリスにおける現代音楽の作曲家。1992年から1999年までロンドン交響楽団の作曲家を務めたほか、BBC(英国放送協会)からの依嘱で数多くの作品を作曲している。
コリン・マシューズによる『冥王星』は、イギリスのマンチェスターに本拠を置く老舗オーケストラ・ハレ管弦楽団のために作曲され、2000年5月に初演された。
2006年 「冥王星」は惑星から除外
この補完については賛否両論あるものの、2006年8月の国際天文学連合総会における新定義で冥王星が惑星から除外されるニュースが広まると、冥王星付き「惑星」が色々な意味で注目を集めた。
特に、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「惑星(冥王星付き)」(東芝EMI)国内版は、クラシック音楽としては異例の5日で1万枚という異例のセールスを記録。冥王星が惑星から外れることで、逆にその存在感を増すという奇妙な結果となった。
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