愛の挨拶 エドワード・エルガー

ピアノの教え子キャロラインとの婚約記念に贈られた愛のメロディ

『愛の挨拶 Salut d'amour』(あいのあいさつ)は、イギリスの作曲家エドワード・エルガー(Edward Elgar/1857-1934)が1888年に作曲した楽曲。

ピアノの教え子キャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈られた。ピアノ独奏用、ピアノとヴァイオリン用、小編成の管弦楽などいくつかの版がある。

ピアノと花

行進曲「威風堂々」で有名なイギリスの作曲家エドワード・エルガーは、当時近くの学校や地元の上流階級の子息等に、ピアノやバイオリンのレッスンを行って生計を立てていた。

29歳の時(1886年)に入門してきた生徒の一人であるキャロライン・アリス・ロバーツ(Caroline Alice Roberts)は、エルガーにとって特別な存在となっていた。

【YouTube】愛の挨拶 Edward Elgar - Salut d'Amour Op.12

8歳年上の娘キャロラインとの恋

彼女はエルガーより8歳も年上で、上流階級の娘というギャップもあったが、音楽という共通の趣味を持つ二人にとって、お互いに惹かれあっていくのにそれほど時間はかからなかった。

エルガーの妻キャロライン

写真:エルガーの妻キャロライン(出典:Wikipedia)

地位も名誉もなく財産もない一介の音楽家との結婚には、周囲から強い反対があったようだ。しかし二人は1889年5月8日、エルガー32歳のときにめでたく結婚を果たした。

以後、彼女はエルガーの音楽活動において、非常に大きな支えとなっていった。結婚前にエルガーが彼女のために捧げた「愛の挨拶(Salut d'amour)」は、日本でも多くの人に愛され続けている。

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