バラード第1番(ショパン)
フレデリック・ショパン(Frederic Francois Chopin/1810-1849)
『バラード第1番 ト短調 作品23』は、ショパンによる1836年出版のバラード。ベルギーの名ヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイによるヴァイオリン編曲版も存在する。
バラードとは、元々は古いヨーロッパに伝わる詩の形式の一つ。ショパンはこれをはじめて器楽曲のジャンルとして転用した。
詩人ミツキェヴィチの詩に霊感?
ショパンの祖国であるポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィチ(Adam Bernard Mickiewicz /1798-1855)の詩にインスピレーションを受けたとされるが、標題音楽のような詩と曲との明確な関連性は見られない。
ミツキェヴィチとショパンには交流があり、1848年から1849年にかけての冬には、病気だったミツキェヴィチをショパンが慰問に訪れ、彼の前でピアノ演奏を披露し見舞ったという。
映画やスケート音楽にも
2002年の映画「戦場のピアニスト」で劇中で演奏されたほか、フィギュアスケート浅田真央選手の2010-2011シーズンにおけるエキシビション(EX)、羽生結弦選手の2015-2016シーズンにおけるショートプログラム(SP)で使用された。
【YouTube】ショパン バラード 第1番
ショパン:バラード&スケルツォ(全曲)ポリーニ ショパンの傑作ピアノ曲集をポリーニが弾いたアルバム。完璧な打鍵による磨き抜かれた音で優美な躍動感を理想的に表現した演奏。 |
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