ヴァイオリン協奏曲(ブラームス)

ブラームス/Violin Concerto in D major, Op. 77

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ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調』作品77は、ブラームスにより1878年に作曲されたヴァイオリン(バイオリン)と管弦楽のための協奏曲。

ブラームスが45歳頃に作曲され、ベートーヴェンメンデルスゾーンの作品と並び、「3大ヴァイオリン協奏曲」と称されている。

同年には、チャイコフスキーも『ヴァイオリン協奏曲ニ長調 』作品35を発表しており、合わせて「4大ヴァイオリン協奏曲」として取り上げられることも多い。

【YouTube】ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

【YouTube】Julia Fischer (Violin) Violin Concerto in D major op.77

恩人ヨーゼフ・ヨアヒムに見出されたブラームス

ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』の成功には、ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒム(Joseph Joachim/1831-1907)の存在が非常に大きい。

ヨアヒムは12歳からメンデルスゾーンに師事し、19歳でヴァイマル(ワイマール)の管弦楽団でコンサートマスターを務めた才気あふれる気鋭のヴァイオリニスト(ブラームスより2歳年上)。

彼は当時まだ無名だったブラームスの才能をいち早く見抜き、ロベルト・シューマンに紹介した(クララ・シューマンとの出会いもここから)。

ヨアヒムの助力で初演から大成功

ブラームスはヨアヒムが弾くベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』に感銘を受け、自身による『ヴァイオリン協奏曲』作曲の動機を得たという。

優れた作曲家でもあったヨアヒムは、数ヶ月にわたってブラームスに惜しみなく助言を与え、議論を重ねた。

ある意味、二人の共同作業による「共作」と言っても過言ではないほどに、ヨアヒムの助力は『ヴァイオリン協奏曲』の完成に大きなものとなっていた。

1879年1月1日、ブラームス自身の指揮、ヨアヒムの独奏により、ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』はライプツィヒの新年コンサートで初演され、大成功を収めた。同曲はヨアヒムに献呈されている。

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