2つのラプソディ
ヨハネス・ブラームス(Johanes Brahms/1833-1897)
『2つのラプソディ』は、19世紀ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスが1879年に作曲したピアノ独奏曲(作品79)。
ロンド・ソナタ形式の第1番 ロ短調、およびソナチネ形式の第2番 ト短調の2曲からなる。
ブラームスは毎年夏になると避暑のためウィーンを離れ、美しい自然の中にある保養地で創作活動を進めるのが常だった。
『2つのラプソディ』が作曲された頃、1877年から1879年にかけて、ブラームスは夏の間、オーストリア南部のケルンテン州にあるペルチャッハに滞在していた。
上写真は、ペルチャッハの南に位置するヴェルター湖(Wörthersee)。ブラームスはこの地で1877年に交響曲第2番を作曲しており、『2つのラプソディ』もここで1879年に完成されている。
ちなみに、ヴェルター湖の南岸にあるマイヤーニッヒには、グスタフ・マーラーが交響曲第5番から第8番などを作曲した作曲小屋が残されている。
【YouTube】 Brahms - Rhapsodie No.1, Op.79 (Martha Argerich)
【YouTube】 Brahms Rapsodia en G minor op 79 2
関連ページ
- ブラームスの有名な曲・代表曲
- 『交響曲第1番』、『大学祝典序曲』、『愛のワルツ』など、19世紀ドイツの作曲家ブラームスを代表する曲・有名な曲の解説と視聴