火の鳥 The Firebird
バレエ音楽/王女を救え!窮地を救った火の鳥の黄金の羽根
『火の鳥(The Firebird)』は、1910年にパリで初演されたバレエ音楽・バレエ作品。ロシアの民話に基づくストーリーで、リムスキー=コルサコフに献呈された。
音楽は、『ペトルーシュカ』、『春の祭典』などで知られるロシアの音楽家イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲。
振り付けは、『瀕死の白鳥』、『レ・シルフィード』を手がけたロシアのミハイル・フォーキン(Michel Fokine)。
【YouTube】diana vishneva in firebird pas de deux
あらすじ・ストーリー
舞台は、不死の魔王カスチェイ(カシチュイ)の庭園。魔法の木に成る黄金の果実を目当てに、幸運の象徴とされる火の鳥がやって来る。
そこへ火の鳥を追っていたイワン王子が現れ、忍び寄って火の鳥を取り押さえる。火の鳥は自らの黄金の羽根を差出し、イワンに見逃してもらい飛び去る。
やがて魔王カスチェイ(カシチュイ)の城から、魔法にかけられた13人の王女たちが現れ、黄金の果実でたわむれ始める。そこへ影からイワン王子が突然姿を現すと、王女の一人ツァレヴナと恋に落ちる。
夜が明けると、轟音と共に城門が閉まり始める。王女達は驚いて城内へ走り去り、門は固く閉ざされる。すると魔王カスチェイの番兵の怪物達が現れ、イワン王子を縛り上げてしまう。
不死の魔王カスチェイが城に戻ってくると、イワン王子に魔法をかけようとする。イワン王子はすかさず火の鳥からもらった黄金の羽根を高くかざすと、火の鳥が舞い降り、魔物達を眠らせてしまう。
そして魔法の木の根元を探すようにイワンに命じる火の鳥。するとそこには大きな卵が。それはなんと不死の魔王カスチェイの魂が入った卵だったのだ。
イワンはその卵を地面に叩きつけると、轟音と共にカスチェイの城と魔法は消え去り、魔王カスチェイも滅び去った。魔法から覚めて正気を取り戻した王女や貴族たち。イワン王子はツァレヴナと結婚し、大団円を迎える。
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