大きな古時計 続編 歌詞の意味・和訳
おじいさんが生前大切にしていた大きな古時計が売られてしまう!?
『大きな古時計 続編』(Sequel to "Grandfather's Clock")は、19世紀アメリカの作曲家ヘンリー・クレイ・ワーク(Henry Clay Work/1832-1884)による1878年発表の歌曲。
曲名のとおり、2年前の1876年にヒットした『大きな古時計』の続編(Sequel)にあたる。その英語の歌詞について、意味・和訳とメロディをまとめてご紹介したい。
歌詞では、おじいさんが生前大切にしていた大きな古時計が、なんとガラクタ扱いで業者に売り払われ、バラバラに解体されてしまうというショッキングなストーリーが展開される。
おじいさんの古時計が売られていく様子を見ていた孫は、あまりの扱いの酷さにただただ嘆くばかり。家には新しい小型の掛け時計もやってきた。やはり時代の流れには逆らえないということか…
【YouTube】大きな古時計 続編 Sequel to Grandfather's Clock
歌詞の意味・和訳(意訳)
1.
Once again have I roamed
thro' the old-fashioned house
Where my grandfather
spent his ninety years
もう一度ぶらついてみたんだ
あの古めかしい家の中を
僕のおじいさんが
90年間過ごしたあの家さ
There are strangers in charge,
and the change
they have wrought
Oh! it saddens me
even to tears
そしたら知らない奴が管理していて
そいつらがあれこれ変えてしまって
悲しくなって涙さえ出そうだったよ
Dear old clock! when they found
you were speechless from grief
Then they went and
swapped you off, case and all
愛しい古時計よ!
おじいさんを失くして
悲しみに暮れるお前を
やつらは売り払ってしまう
何もかもすべて
For that vain
stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick,
tick, tick, tick, tick)
For that vain
stuck-up thing on the wall
素っ気なく
お高くとまった妙な奴
チッチッチッチッ
チッチッチッチッ
新しい時計が
壁に掛かっている
Chorus
Grandfather sleeps in his grave;
Strange steps resound in the hall!
<コーラス>
墓の中で眠るおじいさん
広間で鳴り響く変な足音
For that vain,
stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick,
tick, tick, tick, tick)
For that vain,
stuck-up thing on the wall.
素っ気なく
お高くとまった妙な奴
チッチッチッチッ
チッチッチッチッ
新しい時計が
壁に掛かっている
2.
While we talked of the old clock
they all ran it down.
Tho' they claimed that
it couldn't be made to run.
古時計について話している間ずっと
やつらはみな古時計をけなしてた
It was useless they said
it was quite out of style;
Built, no doubt,
just about the year One.
古時計は役立たずで時代遅れ
疑う余地なく原始的だと
And the words echoed round,
with a faint, mocking sound,
As if some one gave assent to it all;
バカにするような
奴らの失礼な言葉
まるで皆が
そう思ってるかのように
'Twas that vain
stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick,
tick, tick, tick, tick)
'Twas that vain
stuck-up thing on the wall.
素っ気なく
お高くとまった妙な奴
チッチッチッチッ
チッチッチッチッ
新しい時計が
壁に掛かっている
3.
From the clock-peddler's cart
in the junk-shop it went
Where its cog-wheels
were sundered one be one
おじいさんの古時計は
時計商人の荷車に乗せられた
がらくた屋に持ち込まれ
歯車ひとつひとつバラバラに解体された
And the brass-founder joked
as they writhed in the flames
"Melt'em up," says he;
"then they will run."
真鍮の鋳物師が
冗談を言っていた
「炎の中でまるで
悶え苦しんでいるようだった」
「溶けてしまえば」彼は言った
「動くようになるさ」って
There is grief in my heart,
there are tears in my eyes.
Yet indignantly the sight I recall
心に深い悲しみ
瞳には涙
腹を立てていただけのように
見えていただろうけど
Of that vain,
stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick,
tick, tick, tick, tick)
Of that vain,
stuck-up thing on the wall.
素っ気なく
お高くとまった妙な奴
チッチッチッチッ
チッチッチッチッ
新しい時計が
壁に掛かっている
4.
"An extremely hard case!"
said the junk-dealer's wife,
As she carried it
for kindling wood and sighed
「なんて堅いケースなの!」
ガラクタ商人の妻が言った
焚き付け用の木材にするために
彼女がケースを運んでいったんだ
That mahogany case,
with its quaint, figured face,
Which so long was
my grandfather's pride.
優美な装飾を施された
マホガニーのケースは
長い間 祖父の誇りだった
"There is hope for the small
there's a change for us all
For the mighty ones of Time
they must fall!"
小型の時計には希望があり
私達に変化をもたらしている
強大な時の流れには
逆らえないということか
Says that vain,
stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick,
tick, tick, tick, tick)
Says that vain,
stuck-up thing on the wall.
素っ気なく
お高くとまった妙な奴
チッチッチッチッ
チッチッチッチッ
新しい時計が
壁に掛かっている
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