ロック・マイ・ソウル Rock My Soul 歌詞と意味
黒人霊歌・ゴスペル
『ロック・マイ・ソウル Rock My Soul / Rock-a My Soul』は、作詞・作曲者不明の黒人霊歌・ゴスペルミュージック。
歌詞の意味は、黄泉(ハデス)に送られた魂が神の懐(ふところ)で慰めを受けるという、新約聖書「ルカの福音書」における「金持ちとラザロ」の説話を踏まえていると推測される。
コルコバードのキリスト像(リオデジャネイロ/by Caio Bruno)
NHK「みんなのうた」やレクソングにも
日本では、小学校・小学生向けのレクリエーション・ソングとして定着しており、「ロック・マイ・ソウル みんなで歌おう ロック・マイ・ソウル♪」と明るく元気な歌声で楽しく歌われている。
NHK「みんなのうた」では、原曲とは別の日本語歌詞がつけられた『空をみあげて(おお!みんなで)』として1965年2月に初回放送された。
歌い出しは「晴れた 空見上げて 若い 胸ひろげて」(作詞:峯 陽)。歌は、『上を向いて歩こう』、『明日があるさ』などで知られる昭和の人気歌手・坂本九(さかもと きゅう)。
ピーター・ポール&マリーもカバー
海外では、ナナ・ムスクーリ(Nana Mouskouri)やルイ・アームストロング(Louis Armstrong)など、様々なアーティストや合唱団がカバーしている。
特にアメリカのフォークグループ、ピーター・ポール&マリー(Peter, Paul & Mary)による1964年のカバー盤は、翌年のNHK「みんなのうた」や、日本語版『ロック・マイ・ソウル』の歌い方にも大きな影響を与えていると思われる。
【YouTube】Peter, Paul & Mary - Oh, Rock My Soul (1964)
【YouTube】Rock-a My Soul
原曲の歌詞(一部)・意味
Rock my soul in the bosom of Abraham,
Rock my soul in the bosom of Abraham,
Rock my soul in the bosom of Abraham,
Oh, rock my soul.
魂の慰めを 主のふところで
Too high, can't get over it
Too deep, can't get under it
Too wide, can't get round it
Gotta go through the door.
主の崇高さを超えるものはなく
主の懐の深さにかなうものもなく
主の心の広さに人智は及ばない
いざ天の扉をくぐりゆかん
日本語版『ロック・マイ・ソウル』
野上 彰の作詞による日本語版『ロック・マイ・ソウル』の歌詞も存在する。次のとおり引用し、その内容を確認してみよう。
ロック・マイ・ソウル みんなで歌おう
ロック・マイ・ソウル みんなで歌おう
ロック・マイ・ソウル みんなで歌おう
オー ロック・マイ・ソウル高くて登れない
低くて潜れない
広くて回れない
オー ロック・マイ・ソウルロック・マイ・ソウル ロック・マイ・ソウル
ロック・マイ・ソウル ロック・マイ・ソウル
この日本語歌詞では、原曲の英語の歌詞をある程度反映しているが、原曲とはほぼ無関係といえる内容となっている。
『空をみあげて(おお!みんなで)』
NHK「みんなのうた」で放送された『空をみあげて(おお!みんなで)』でも、日本独自の歌詞で歌われている。
作詞:峯陽による『空をみあげて(おお!みんなで)』日本語歌詞を次のとおり引用し、原曲と比較しながらその内容を簡単に確認してみよう。
晴れた 空見上げて
若い 胸広げて
呼ぼう 白い雲を
おお! みんなで街を歩きながら
風に吹かれながら
歌おう 声合わせて
おお! みんなで晴れた 空見上げて
若い 胸広げて
呼ぼう 白い雲を
みんなで街を歩きながら
風に吹かれながら
歌おう 声合わせて
おお! みんなでどんなつらい時も
手と手 つなぎ合えば
でかい夢が湧くよ
おお! みんなで君と 顔見合わせ
同じ歌 歌えば
いつも胸はずむよ
おお! みんなで
一見して分かるように、宗教的な原曲の歌詞とは切り離され、晴れた空を見上げてみんなで歌おう!といった爽やかな内容の歌詞になっている。
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