ガロ『学生街の喫茶店』
ロシア歌曲『小麦色の娘』と似てる?
元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室
『学生街の喫茶店』は、1970年代に活躍した日本のフォークロックグループ「ガロ(GARO)」による1972年リリースのシングル曲。
有線放送やラジオを中心に徐々に人気を集め、リリースの翌年、1973年2月下旬からのオリコンヒットチャートでは7週連続で1位を獲得する大ヒット曲となった。同年の第24回NHK紅白歌合戦にも出場を果たしている。
あのロシア歌曲と似てる?似てない?
ガロ『学生街の喫茶店』の冒頭部分、「君とよくこの店に来たものさ 訳もなくお茶を飲み話したよ」との歌い出しのメロディだが、古いロシア歌曲に詳しい人がこの曲を聴くと、どうしても思い出さずにはいられないであろうあるロシア歌曲が存在する。
そのロシア歌曲とは、1940年に作曲された『スムグリャンカ・モルダヴァンカ Smuglyanka Moldovanka』というロシア内戦に関連するオリジナル楽曲だ。日本では『小麦色の娘』としても知られる。
似てると言っても冒頭部分だけで、その部分でさえもまったく同じメロディという訳ではないが、この両曲を知っている人ならば、「どこかで聞き覚えのあるメロディだな」とあれこれ記憶をたどって唸ってしまうような、決して赤の他人ではない関係性を感じることだろう。
なお、ガロ『学生街の喫茶店』の作曲者は、あの「ドラゴンクエスト」シリーズのゲーム音楽を手掛けた作曲家すぎやまこういち氏。歌詞の方は、ロシア歌曲のそれとはまったく関連がないようだ。
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