Road to the Isles
ロード・トゥ・ジ・アイルズ
バグパイプでの演奏機会が多いヘブリディーズ諸島に伝わるメロディ
『The Road to the Isles ロード・トゥ・ジ・アイルズ(島への道)』は、スコットランド北西部ヘブリディーズ諸島(ヘブリデス諸島)周辺で採集されたメロディを元にしたスコットランドの楽曲。
写真:インナー・ヘブリディーズ諸島のコロンゼー島にあるファダ湖
【YouTube】バグパイプ・マーチングバンド版 "Road to the Isles"
【YouTube】男声歌唱版 "Road to the Isles"
歌詞 『Road to the Isles』
A far croonin' is pullin' me away
As take I wi' my cromack to the road.
The far Coolins are puttin' love on me
As step I wi' the sunlight for my load.
Chorus
Sure by Tummel and Loch Rannoch and Lochaber I will go
By heather tracks wi' heaven in their wiles.
If it's thinkin' in your inner heart the braggart's in my step
You've never smelled the tangle o' the Isles.
Oh the far Coolins are puttin' love on me
As step I wi' my cromack to the Isles.
It's by Shiel water the track is to the west
By Aillort* and by Morar to the sea
The cool cresses I am thinkin' of for pluck
And bracken for a wink on Mother knee.
The blue islands are pullin' me away
Their laughter puts the leap upon the lame
The blue islands from the Skerries to the Lews
Wi' heather honey taste upon each name.
女性シンガーソングライターが編集
スコットランドの女性シンガーソングライター、ケネディ-マージョリー・フレイザー(Marjory Kennedy-Fraser/1857–1930)は、1917年にヘブリディーズ諸島周辺を訪れ、現地の民謡や大衆歌を採集した。
その後、彼女自身がアレンジを加えてまとめた歌集「ヘブリディーズ諸島の歌 Songs of the Hebrides」が出版され、『The Road to the Isles』も同歌集に収録された。
バグパイプやマーチングバンドなどで演奏されるほか、フォークダンスの曲としても使用される機会があるようだ。
なお、歌詞付きの曲として歌唱入りの動画がYouTubeなどで確認できたが、その歌詞が編者のケネディ-マージョリー・フレイザー自身によるものなのか、他の詩人によるものなのかについては不明。
ヘブリディーズ諸島とは?
『The Road to the Isles』が採集されたヘブリディーズ諸島とは、大小100以上の島々からなるスコットランド北西部の島嶼部(とうしょうぶ)。
スコットランド本土に近い群島はインナー・ヘブリディーズ、西側の縁の島々はアウター・ヘブリディーズまたはウェスタン・アイルズ(Western Isles)と呼ばれている。
19世紀ドイツの音楽家メンデルスゾーンはヘブリディーズ諸島を訪れ、無人島のスタファ島にあるフィンガルの洞窟の光景にインスピレーションを受け、1830年に演奏会用序曲『フィンガルの洞窟』を作曲している。
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