泉のほとり U KRINITSY
ロシア歌曲/作曲:アナトリィ・ノヴィコフ(Anatoly Novikov)
『泉のほとり』(U KRINITSY / У криницы)は、ソヴィエト連邦の作曲家アナトリィ・ノヴィコフ(Anatoly Novikov)により1940年代前半頃に作曲されたロシア歌曲。
ロシア歌曲というと物憂げで陰鬱なイメージが先行してしまいがちだが、この『泉のほとり』は、まるで東欧のポルカやスイスのヨーデルのような健康的な明るさと躍動感に満ち溢れている。
日本では、小学校向けの合唱曲『ともだちの歌』として新たな歌詞で歌われており、友達との別れを惜しみ友情を確認しあう友達ソングとして根強い人気があるようだ。
ちなみに、『泉のほとり』作曲者のアナトリィ・ノヴィコフ(Anatoly Novikov)による他のロシア歌曲としては、『小麦色の娘/スムグリャンカ・モルダヴァンカ Smuglyanka Moldovanka』、『おお、道よ Эх, дороги』などが日本でも比較的有名。
【YouTube】原曲 『U KRINITSY / У криницы』
【YouTube】泉のほとり 東京混声合唱団
ダークダックスによる日本語歌詞も
昭和時代の日本では、男性ボーカルグループのダークダックスが日本語歌詞に訳詞された『泉のほとり』をレパートリーに加えていた。
この日本語版の歌詞では、泉のほとりで娘たちが若い兵士に冷たい水を与える様子が描かれている。兵士は戦場帰りで髪の毛もヒゲも伸びっぱなし。
するとそこへ床屋が登場し、兵士の伸びた髪の毛やヒゲをさっぱりと整えた。すっかりいい男になった兵士を見て、若い娘たちは大興奮。娘たちと兵士は楽しいひと時を歌い踊り明かした。
やがて兵士はまた戦場へ旅立っていく。名残惜しむ娘たちは、別れの歌を歌うのだった…
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