秋田おばこ 歌詞の意味
おばこ十七 咲けば実もなる 咲かねば日陰の色紅葉
『秋田おばこ』は、山形県の『庄内おばこ』に由来する秋田県民謡。「おばこ」とは、若い年頃の娘のこと。
様々な歌詞があるが、有名な歌詞としては、若い娘に年を聞いて、若いうちに恋をしなさいと忠告する内容のものがよく歌われる。「いのち短し 恋せよ乙女(少女)」の秋田版といったところか。
『秋田おばこ』のように問答形式で年齢を聞く民謡・童謡としては、わらべうた『お月さんなんぼ(いくつ)』が比較的有名。
写真:あきた観光レディー(出典:ブログ「秋田にあるべこんなとこ」)
【YouTube】 秋田おばこ節 菅原桃香
【YouTube】 秋田おばこ 由利高校民謡部
歌詞の一例
おばこナー(ハイハイ)
何ぼになる(ハイハイ)
この年暮せば 十と七つ
(ハァ オイサカサッサ
オバコダ オバコダ)
十七ナー おばこなど
何しに花コなど 咲かねどナ
咲けばナー 実もヤなる
咲かねば日陰の色紅葉
歌詞の意味・現代語訳(意訳)
娘さん、何歳になる?
年が明ければ17歳です(数え年)
17歳か 若い娘は
綺麗にならないとね
花も咲けば実をつける
咲かなければ 注目されず
恋愛も出来ないよ
色紅葉は「色も見じ」?
歌詞の「色紅葉」については、様々な解釈が可能と思われるが、当サイトの独自解釈として、「色紅葉」は「色も見じ」、つまり「色恋(恋愛)も出来ない」の意味ではないかと考えている。
「見じ」は文法的に、「見る」の未然形「み」に、打消し推量の助動詞「じ」の終止形がついた形。「~ないだろう」の意味。
「色も見じ」と解釈することで、「綺麗にならなきゃ恋も出来ないよ」という歌詞の内容として筋の通った解読ができる。
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