こねこの病気
フィンランド民謡・童謡『Mirri sairastaa』
『こねこの病気』は、フィンランド民謡・童謡『Mirri sairastaa』を原曲とする日本の子供向けの歌。
NHK「みんなのうた」で1963年6月に初回放送された。歌い出しの歌詞は「かわいい こねこは 病気です お天気わるくて かぜひいて」。
歌詞では、『およげ!たいやきくん』系の悲しげなメロディにのせて、風邪をひいてしまった可哀想な子猫の弱々しい様子が切々と描写されている。
体が弱ってしまって、おいしいミルクも飲めず、飯も食べられない可哀想な子猫。明日には治って元気になってくれるだろうか。猫が好きな人や猫を飼っている人にとっては少々つらい内容かもしれない。
【YouTube】『こねこの病気』原曲
原曲のフィンランド童謡について
日本語歌詞への訳詞は、元NHK職員のドイツ文学者・植村敏夫。原曲のフィンランド民謡の内容を踏まえた歌詞の内容で、文学者としての原曲に対する誠意が感じられる。
なお原曲についてはフィンランド「民謡」と表記したが、どうやらこの曲は小学校などの学校教育向けに作詞・作曲された「創作童謡」のようだ。
詳細は不明だが、制作された年代はおそらく20世紀前半頃か、それより少し前ぐらいではないかと筆者は予想している。最初はメロディなしのポエムだったらしい。
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