ファットボーイ・スリム サッカー関連曲
サッカーの歌・サッカー関連テレビ番組テーマ曲
イングランド出身のテクノ・ハウス系アーティスト、ノーマン・クック(Norman Cook/1963 - )。ファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)名義での楽曲が世界的に有名。
インパクトの強いビッグ・ビートはテレビとの相性も良く、CM・コマーシャルや番組テーマソングやBGMとして用いられるほか、特に本人が大のサッカー愛好者ということもあり、サッカー番組やスポーツニュースのテーマ曲やゴール集・ダイジェスト・総集編などのBGMとして用いられることがある。
ジャケット写真:ファットボーイ・スリム ザ・グレイテスト・ヒッツ
The Rockafeller Skank
1998年にリリースされた『The Rockafeller Skank』(ロッカフェラー・スカンク)は、フジテレビ系スポーツ番組「すぽると!」マンデーフットボールのコーナーで、プレミアリーグのハイライトBGMとして使われており、日本において同曲はサッカーと関連付けられることが少なくない。
【YouTube】Fatboy Slim - The Rockafeller Skank
歌詞は、サンプリングされた音声「Right about now, the funk soul brother. Check it out now, the funk soul brother」が終始繰り返されるシンプルなもの。この音声は、ブロンクス(ニューヨーク)出身のヒップホップ・アーティスト、ロード・フィネス(Lord Finesse/1970-)をフィーチャーした楽曲『Vinyl Dog Vibe』(by Vinyl Dogs)からサンプリングされている。
サンプリング著作権料で利益ゼロ?!
『The Rockafeller Skank』では、他の楽曲からサンプリングされた音源が使用されている。
Sliced Tomatoes -The Just Brothers
まず1曲目は、アメリカのデュオ The Just Brothers(ジャスト・ブラザーズ)による1972年のヒット曲『Sliced Tomatoes(スライスされたトマト)』。『The Rockafeller Skank』で使われた割合も大きいので、一度聞けばどこがサンプリングされたのかは一目瞭然だろう。
Beat Girl - The John Barry
2曲目は、1960年公開のイギリス映画「ビートガール Beat Girl」オープニングテーマ曲。演奏は The John Barry Seven & Orchestra。ジョン・バリー(John Barry)は映画「007 ジェームズ・ボンド」シリーズのサントラで有名な映画音楽作曲家。アカデミー賞を4度受賞している。
I Fought the Law - the Bobby Fuller Four
3曲目は、1960年代アメリカのロックバンド the Bobby Fuller Four(ボビー・フラー・フォー)による1966年のカバー曲『I Fought the Law アイ・フォート・ザ・ロウ』。同曲は1979年にイギリスのパンクロックグループ、The Clash(ザ・クラッシュ)が、2004年にはGreen Day(グリーン・デイ)がカバーしている。
Peter Gunn featuring Duane Eddy - Art of Noise
4曲目は、イングランド出身のエレクトロニック・ミュージック・グループ、アート・オブ・ノイズ (Art of Noise)による1986年リリースの楽曲『Peter Gunn featuring Duane Eddy』。Art of Noiseといえば、往年の奇術師ミスターマリック(Mr.マリック)のテーマ曲として知られる『Legs』も有名。
これらの楽曲を使用するための著作権料・ロイヤリティの支払いで、『The Rockafeller Skank』からノーマン・クックが得られる利益は差し引きでほぼゼロだそうだ。
Right Here Right Now
Fat Boy Slim名義での1999年リリースの楽曲『Right Here Right Now ライト・ヒア・ライト・ナウ』は、イングランド・プレミアリーグのマンチェスターシティFC(Manchester City F.C.)が2010-11シーズンにクラブチームのテーマ曲としてスタジアム等で用いていた。
【YouTube】Fatboy Slim - Right Here, Right Now
同曲は日本ではサッカー番組のほか、アディダスや日産シーマ(CIMA)などのテレビCMでBGMに用いられていたため、コマーシャル曲として記憶されている方も少なくないだろう。
ブライトンのサッカークラブは?
ノーマン・クックが大学時代から移り住んだイングランド南東部ブライトン(Brighton)には、地元のサッカークラブ、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion Football Club)がある。通称「Seagulls シーガルズ(カモメ)」。2011-2012シーズンは2部リーグに所属。
写真は、2011年から使用開始されたアルビオンFCの新ホーム・スタジアム「ファルマー・スタジアム Falmer Stadium(出典:Wikipedia)。
サッカー好きのノーマン・クックは、彼自身がBrighton & Hove Albion FCを応援しているほか、所属レーベルのスキント・レコーズ(Skint Records)がオフィシャル・スポンサーとして同クラブチームの活動を支援している。
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