ザ・ニュー・クリスティー・ミンストレルズ
『グリーングリーン』の原曲で知られるアメリカのフォークバンド
『グリーングリーン』の原曲『Green, Green』をリリースしたザ・ニュー・クリスティー・ミンストレルズ(The New Christy Minstrels)は、1961年に結成されたアメリカのフォーク音楽バンド。
男女混成の10人組フォーク・グループで、リーダーのRandy Sparks(ランディ・スパークス)を中心に、非常に分かりやすくポピュラーなフォーク・ソングで人気を集めた。
代表曲は、『Green Green』の他、『This Land Is Your Land』、『Today』、『Ramblin'』などがある。
バンド名の由来は?
バンド名の「クリスティー・ミンストレルズ」は、19世紀のアメリカで活躍していた音楽グループ「Christy's Minstrels(クリスティーズ・ミンストレルズ)」から取られたもの。
Christy's Minstrelsは、当時のアメリカで大流行していた舞台劇「ミンストレル・ショー」向けの音楽を数多く提供していた。アメリカ民謡の父と言われるフォスターからも何曲か曲を買い取っている。
ザ・ニュー・クリスティー・ミンストレルズは、名前に「ミンストレル」がついているが、これは単に名前を一部借りただけで、特に「ミンストレル・ショー」との直接的な関係はないようだ。
【関連ページ】 アメリカ民謡の父フォスター特集 ミンストレル・ショーとは?
当時のリードボーカルについて
『Green Green』をリリースした頃のリードボーカルは、作曲者でリード・シンガーでもあったBarry McGuire(バリー・マクガイア)。
力強く味わい深い歌声が人気を集め、『Green,Green』のリリース後には、ダンヒルレコード(現在はMCAの子会社)からソロデビューしている。
ソロデビュー・シングル『Eve Of Destruction(明日なき世界)』は、当時のヒットチャートでNo.1に輝くヒット曲となった。核戦争による人類の破滅の恐怖を描いたこの曲は、他愛のない内容の歌ばかりだったポップ・ミュージック界に衝撃を与え、その後の歌詞の過激化のきっかけともなった。
しかし『Eve Of Destruction(明日なき世界)』のヒット以降はパッとせず、1970年代中盤にはクリスチャン・ミュージックに転向。数枚のアルバムを発表したものの、1980年代には音楽活動から身を引き、以後は慈善活動に身を投じている。
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