ジャンバラヤ Jambalaya 歌詞の意味・和訳
カントリー歌手ハンク・ウィリアムズの楽曲 カーペンターズ版が有名
『ジャンバラヤ』(Jambalaya)は、アメリカのカントリー歌手ハンク・ウィリアムズ(Hiram King Williams/1923-1953)が晩年の1952年に発表した楽曲。
様々なアーティストがカバーしているが、カーペンターズ(Carpenters)が1973年にアルバムで発表したポップバージョンが特に知られている(歌詞は原曲と一部異なる)。
このページでは、原曲のハンク・ウィリアムズ版とカーペンターズ版の両方について、英語の歌詞の意味・和訳を簡単にまとめてみたい。
写真:ジャンバラヤ(出典:Wikipedia)
なお、曲名の『ジャンバラヤ』(Jambalaya)とは、アメリカ南部・ルイジアナ州のフランス系移民によるケイジャン料理(クレオール料理)のこと。スペイン移民がもたらしたパエリアをルーツとする。
ケイジャン(Cajun)とは、ルイジアナ州南部に移住したフランス系移民のこと。クレオール(Creole)とは、ルイジアナがフランス領だった頃の移住者を先祖に持つ人々を意味する。
写真:ザリガニのパイ(crawfish pie)出典:cookist.com
歌詞の中でジャンバラヤと並んで登場するザリガニのパイやフィレ・ガンボもケイジャン料理(クレオール料理)の一つ。フィレ・ガンボについては後述する。
ハンク・ウィリアムズ版(原曲)
ではまず、原曲のハンク・ウィリアムズ版『Jambalaya』について、英語の歌詞の意味・和訳をご紹介したい。
ジャケット写真:The Very Best Of Hank Williams
【YouTube】Hank Williams - Jambalaya (On The Bayou)
『Jambalaya』
作詞・作曲:Hank Williams, Moon Mullican
Goodbye Joe, me gotta go
Me oh my oh
Me gotta go pole the pirogue
Down the bayou
じゃあな ジョー
俺は行かなきゃならない
カヌーと竿(さお)で
入り江を下っていくんだ
My Yvonne, the sweetest one
Me oh my oh
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
俺のイヴォンヌ
最高に可愛い娘
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごそう
Jambalaya and a crawfish pie
And file' gumbo
'Cause tonight I'm gonna see
My ma cher amio
ジャンバラヤ ザリガニのパイ
ヒレ肉のスープ
俺の可愛いあの娘に
今夜会えるから
Pick guitar, fill fruit jar
And be gay-o
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
ギターを持って
フルーツも瓶いっぱいに
陽気にいこう
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごそう
Thibodaux Fontaineaux
The place is buzzin'
Kinfolk come to see Yvonne
By the dozen
ティボドー フォンテノー
そこじゃ大騒ぎさ
親戚も大勢で
イヴォンヌに会いに来る
Dress in style and go hog wild
Me oh my oh
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
キレイに着飾って
陽気に騒いでる
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごそう
Jambalaya and a crawfish pie
And file' gumbo
'Cause tonight I'm gonna see
My ma cher amio
ジャンバラヤ ザリガニのパイ
ヒレ肉のスープ
俺の可愛いあの娘に
今夜会えるから
Pick guitar, fill fruit jar
And be gay-o
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
ギターを持って
フルーツも瓶いっぱいに
陽気にいこう
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごそう
<以下、繰り返しのため省略>
フィレ・ガンボ
歌詞に登場する料理名「file' gumbo(フィレ・ガンボ)」は、ケイジャン料理(クレオール料理)に見られるスープ料理のこと。
写真:File' Gumbo(出典:foodnetwork.com)
「ガンボ」とはオクラの別名。スープのとろみ付けにオクラが用いられる。
オクラはアフリカ原産で、ガンボ(gumbo)という言葉も、アフリカのアンゴラにおける方言がルーツとされる。
なお、ケイジャン料理(クレオール料理)では、サッサフラスの葉を粉にしたものをフィレパウダー(filé powder)または「Gumbo File'」(ガンボ・フィレ)と呼ぶ。このパウダーもガンボのとろみ付けに使われる。
ちなみに、オクラは日本語ではなく英語「okra」が語源。スペインやドイツ、オランダでも「okra」で通じる。
「okra」の語源は、アフリカのガーナで話されるトウィ語の “nkrama” に由来する。
カーペンターズ版
次に、カーペンターズ(The Carpenters)が1973年にアルバムで発表したポップバージョンについて、英語の歌詞の意味・和訳を簡単にご紹介してみたい。
原曲とは異なり、女性の視点から訳出している(歌詞も原曲とは一部異なる)。
【YouTube】The Carpenters - Jambalaya (On The Bayou)
Goodbye Joe, he gotta go
Me oh my oh
He gotta go, pole the pirogue
Down the bayou
じゃあね ジョー
彼は行かなきゃならないの
カヌーと竿(さお)で
入り江を下っていくのよ
His Yvonne, the sweetest one
Me oh my oh
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
彼のイヴォンヌ
とても可愛い娘なの
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごしましょう
Thibodaux, Fontaineaux
The place is buzzin'
Kinfolk come to see Yvonne
By the dozen
ティボドー フォンテノー
そこじゃ大騒ぎよ
親戚も大勢で
イヴォンヌに会いに来るわ
Dress in style and go hog wild
Me oh my oh
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
キレイに着飾って
陽気に騒いでる
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごしましょう
Jambalaya and a crawfish pie
And fillet gumbo
For tonight I'm gonna see
My ma cher ami-o
ジャンバラヤ ザリガニのパイ
ヒレ肉のスープ
愛しいあの人に
今夜会えるから
Pick guitar, fill fruit jar
And be gay-o,
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
ギターを持って
フルーツも瓶いっぱいに
陽気にね
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごしましょう
Settle down far from town
Get me a pirogue
and I'll catch all the fish
In the bayou
街から遠くに住んで
カヌーを手に入れるの
魚を獲り尽くすわ
あの入り江でね
Swap my mon to buy Yvonne
What she need-o
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
お金を出してイヴォンヌに
好きなものを買ってあげる
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごしましょう
Jambalaya and a crawfish pie
And fillet gumbo
For tonight I'm gonna see
My ma cher ami-o
ジャンバラヤ ザリガニのパイ
ヒレ肉のスープ
愛しいあの人に
今夜会えるから
Pick guitar, fill fruit jar
And be gay-o,
Son of a gun, we'll have big fun
On the bayou
ギターを持って
フルーツも瓶いっぱいに
陽気にね
さあさあ みんなで
入り江で楽しく過ごしましょう
<以降、繰り返しのため省略>
バイユー bayou とは?
歌詞にある「bayou」(バイユー)とは、ミシシッピ川の三角州地帯に広がる、細くて、ゆっくりと流れる小川のこと。ザリガニ、エビ、貝類やナマズが生息する。
写真:ルイジアナ州のバイユー(bayou)出典:Wikipedia
バイユーという言葉は、ネイティブ・アメリカンの言語・チョクトー語で「小さな小川」を意味する「bayuk」に由来しているとされる。
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