Always Look on the Bright Side of Life 歌詞の意味・和訳 モンティ・パイソン

イギリスではサッカー応援歌としても知られる国民的コメディソング

『Always Look on the Bright Side of Life』(オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイド・オブ・ライフ)は、1979年のイギリス映画「Life of Brian」(ライフ・オブ・ブライアン)のラストシーンで歌われるコメディソング。

イギリスの国民的コメディグループ、モンティ・パイソン(Monty Python)による映画で、キリスト教の聖書をコメディ化した内容で批判もあったが、興行的には成功を収め、同曲も映画とは独立したイギリスの国民的なポピュラーソングとして定着した。

モンティ・パイソン 映画「ライフ・オブ・ブライアン」

ジャケット写真:モンティ・パイソン 映画「ライフ・オブ・ブライアン」

イギリスではサッカー応援歌として定着しており、相手チームへの挑発として替え歌されるほか、マンチェスター・ユナイテッドFCが試合で負けた際に、サポーターがこの歌を合唱することがある。

モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン(Graham Chapman/1941-1989)が亡くなった際には、葬儀においてメンバーのエリック・アイドルは弔辞でこの曲を歌った。葬儀の際に歌う「葬式ソング」としても認知されている。

2012年に開催されたロンドン五輪の開会式では、作曲者のエリック・アイドル本人が登場してこの曲を披露している。

【YouTube】"Always Look On The Bright Side Of Life

主人公のブライアンがはりつけの刑に処される横で、モンティ・パイソンのメンバー、エリック・アイドルがこの曲を明るく口ずさむ。誰も助けに来ない絶望的な状況と、底抜けに前向きで明るい歌とギャップが非常にシュール。

歌詞の意味・和訳(意訳)

『Always Look on the Bright Side of Life』

作詞・作曲:エリック・アイドル(Eric Idle/1943-)

Some things in life are bad
They can really make you mad
Other things just make you swear and curse

生きていれば悪い事が起きる
それは本当に君を怒らせる出来事
ののしり悪態をつくような事もある

When you're chewing on life's gristle
Don't grumble, give a whistle
And this'll help things turn out for the best
And...

人生の悪い部分を噛みしめてる時は
愚痴をこぼさず 口笛を吹こう
物事が上手くいく手助けになるから
だから…

Always look on the bright side of life
Always look on the light side of life

いつも目を向けよう
人生の輝かしいところを

いつも目を向けよう
人生の明るいところを

If life seems jolly rotten
There's something you've forgotten
And that's to laugh and smile and dance and sing

もし人生がひどく不愉快に見えるなら
君は何かをすっかり忘れてるよ
笑ったり微笑んだりとか
踊ったり歌ったりとかを

When you're feeling in the dumps
Don't be silly chumps
Just purse your lips and whistle, that's the thing
And...

落ち込んでる時も
バカな事は考えるな
口をすぼめて口笛を吹こう これが大事だ
だから…

Always look on the bright side of life
Always look on the right side of life

いつも目を向けよう
人生の輝かしいところを

いつも目を向けよう
人生の明るいところを

For life is quite absurd
And death's the final word
You must always face the curtain with a bow

人生は本当に滑稽
死という最期の言葉で
お辞儀して幕が下りていく

Forget about your sin
Give the audience a grin
Enjoy it, it's your last chance anyhow

原罪を忘れ
観客にニヤッと笑いかけよう
楽しもうぜ
どうせこれが最期なんだから

So always look on the bright side of death
A just before you draw your terminal breath

いつも目を向けよう
死の輝かしいところを
最期に息を引き取る直前まで

Life's a piece of shit
When you look at it
Life's a laugh and death's a joke, it's true

人生はクソだ
よく見てみれば
人生はお笑いで 死はジョークだ
それが真実

You'll see it's all a show
Keep 'em laughin' as you go
Just remember that the last laugh is on you
And...

君も分かるさ 全部ショーだって
みんなを笑わせ続けてやるんだ
ただ忘れるな 最期は君自身に笑うんだ
だから…

Always look on the bright side of life
Always look on the right side of life

いつも目を向けよう
人生の輝かしいところを

いつも目を向けよう
人生の明るいところを

<以下、映画内のセリフは省略>

モンティ・パイソンって何?

モンティ・パイソン(Monty Python)は、1970年代を中心に活躍したイギリスの代表的なコメディユニット。

世界の様々なジャンルのポップ・カルチャーに大きな影響を与え、「コメディ界におけるビートルズ」と称賛された。実際にビートルズのメンバーとも親交が深い。

1969年から始まったBBCテレビ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」(Monty Python's Flying Circus)で人気を博し、日本でも吹き替え版が放送された。

【YouTube】Monty Python's Flying Circus

「空飛ぶモンティ・パイソン」オープニングでは、アメリカのマーチ王スーザが作曲した『リバティ・ベル Liberty Bell』がテーマ曲に用いられ親しまれた。

ちなみに、オープンソースのプログラミング言語「Python(パイソン)」は、このモンティ・パイソンにちなんで名付けられたという。

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