ムーミン誕生の地 フィンランド
世界史・国際関係トピックス
日本でもおなじみのアニメ「ムーミン」は、フィンランドの首都ヘルシンキ生まれの女性作家トーベ・ヤンソン(Tove Marika Jansson/1914-2001)の小説を原作としている。1945年に最初のムーミン作品が発表され、1966年に 国際アンデルセン賞を受賞した。
キャラクターのイラストは、画家でもあるトーベ・ヤンソン本人が挿絵として他ジャンルの雑誌に登場させていたもので、主人公のムーミン・トロールについては、小説「ムーミン」シリーズの執筆が始まる前から挿絵として掲載されていたという。
上写真は、原作者のトーベ・ヤンソン生誕100周年を記念して発売された「ムーミン童話限定カバー版 全9巻BOXセット」。
BOXデザインには、スウェーデン語版オリジナルカバーに使われていたトーベ・ヤンソンのカラー絵が使われた貴重な限定版。インテリアとしても使えそう。
フィンランドの妖精ムーミン
ムーミンは妖精のような生物であり、主人公のムーミンやパパ・ママなどのムーミントロールたちは、フィンランドのどこかにある妖精たちの住む谷・ムーミン谷(Mumindalen)に住んでいるとされる。
なお、フィンランド南西部の観光地ナーンタリ(Naantali)にはテーマパーク「ムーミンワールド」が夏の数か月間オープンし、ムーミン一家の住む家などが再現された園内を散策することができる。
ミイとスナフキンは姉弟?
原作ではスナフキンとミイは母親が同じで、姉と弟の関係にある(異父姉弟)。スナフキンの父ヨクサルはムーミンパパの友人。ミイには他に35人の兄弟姉妹がいる。
嗅ぎタバコのスナフキン
ちなみに、スナフキンは、原作のスウェーデン語的にあえてカタカナで発音表記をすれば「スヌス・ムムリク」。「スヌス」は「嗅ぎタバコ」を意味し、全体で「嗅ぎタバコを吸う男」の意味となる。
日本名のスナフキンは、英語名のSnufkinから採られており、この英語名は「スナッフ snuff(嗅ぎタバコ)」からきている。
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