ハンガリー国歌
ハンガリー共和国/Republic of Hungary
ハンガリー国歌『賛称 (Himnusz)』は、歌い出しの「神よ、マジャル人を祝福し給え (Isten, áldd meg a magyart)」の名称でも知られる。
「マジャル Magyar」とは、ハンガリー語で「ハンガリー」もしくは「ハンガリー人」を意味する。マジャル人はウラル山脈の方面から移ってきた民族で、ハンガリー国民の8割以上はマジャル人。
作詞はキョルチェイ・フェレンツ (Ferenc Kölcsey) (1823年)、作曲はエルケル・フェレンツ (Ferenc Erkel (1844年)。1903年に正式に国歌として認定された。
歌詞は8番まであるが、通常は1番のみが公式に歌われる。
写真:首都ブダペストにある世界遺産ブダ城(出典:Wikipedia)
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歌詞の意味・和訳
Isten, áldd meg a magyart
Jó kedvvel, bőséggel,
Nyújts feléje védő kart,
Ha küzd ellenséggel;
Bal sors akit régen tép,
Hozz rá víg esztendőt,
Megbűnhődte már e nép
A múltat s jövendőt!
主よ マジャル人を祝福し給え
汝の腕(かいな)で守り給え
闘いの最中(さなか)でさえも
長きに渡る悪しき運命
ハンガリーに安息の時をもたらし給え
過去から未来のすべての罪を背負いし国よ
世界遺産ブダ城
かつては木造城壁だったが、モンゴル軍の攻撃で破壊された後は石造で再建された。その後17世紀にオスマン帝国軍によって破壊されたが、ハプスブルク家によりバロック様式で再建された。二度の大戦でも被害を受けたが修復された。
写真:ハンガリーの世界遺産ブダ城(出典:Wikipedia)
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