とけいのうた(コチコチ カッチン)

こどものはりと おとなのはりが こんにちわ さようなら

「コチコチ カッチン おとけいさん♪」が歌いだしの『とけいのうた』は、作詞:筒井敬介、作曲:村上太朗による日本の童謡。

歌詞では、時計の文字盤で長針と短針が交差する様子を擬人化し、「子供の針」と「大人の針」が「こんにちわ さようなら」と挨拶を交わす童話のような世界観が描写されている。

なお、歌詞では長針と短針のどちらが「子供の針」なのか、どちらが「大人の針」なのかについては触れられていないため、どちらにも解釈できる余地が残されている。この点については後述する。

【YouTube】とけいのうた

どっちが子供の針?どっちが大人の針?

上述のとおり、童謡『とけいのうた』の歌詞では、長針と短針のどちらが「子供の針」なのか、どちらが「大人の針」なのか、はっきりと説明されていない。

結論から言えば、「何を基準に判断するかで答えは変わる」ということになるだろうが、一般的には、背の高い長針が「大人の針」として解釈されることが多いように思われる。

これに対し、基準を「時間の単位としての大きさ」と考えると、1時間は1分の60倍長い時間を表すことから、時針である短針が「大人の針」ということになる。

基準を「元気に動き回れるのはどちらか」と考えれば、大人の周りで元気に走り回って遊ぶ子供のイメージから、より多く動く長針が「子供の針」になるだろう。

このほかにも、「針の太さ・丈夫さ」を基準にすれば、がっしりとした短針が「大人の針」といえるかもしれない。

大事なのは、最初から結論ありきではなく、様々な「ものさし」を使って様々な答えを導き出せる論理的思考・柔軟な発想にあるように思われる。

子育て中のお父さん・お母さんは、もし『とけいのうた』をお子さんと聞く機会があれば、是非いろいろな考え方を試してみていただきたい。きっとお子さんの知育・情操教育に有益な時間となることだろう。

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