誰がこまどり殺したの?
Who killed Cock Robin?
クックロビン音頭で日本でも有名になったマザーグース
『誰がこまどり殺したの?(誰が殺したクックロビン)』は、イギリスの伝承童謡であるマザーグース(Mother Goose)の一つ。
古くから伝わる曲で、1744年にロンドンで出版された「Tommy Thumb's Song Book(トミー・サムのソングブック)」上での掲載が確認されている。
歌詞の内容は、スズメに殺されたコマドリのお葬式の段取りをあれこれ話し合うという不思議なストーリー。歌詞の背景や作者などについては客観的な文献は残されておらず、はっきりしたことは分かっていない。
【YouTube】誰がこまどり殺したの?
イギリスで親しまれる野鳥ヨーロッパコマドリ
クックロビン(Cock Robin)とは、ヨーロッパコマドリ(European Robin)のこと。イギリスでは、人家近くの林に生息し、警戒心が弱く人を恐れずに近付いてくるため、特に馴染み深い野鳥の一つとして人々に愛されている
ヨーロッパコマドリは、特徴であるその赤い胸から、かつて「レッドブレスト(red breast)」と呼ばれていた。その後、種の名前に人名を当てることが流行した15世紀頃になって「ロビン・レッドブレスト(Robin redbreast)」 と呼ばれるようになり、さらにそれが略されて「ロビン(Robin)」 となった。
胸の毛が赤くなった理由としては、十字架に架けられたイエス・キリストの痛みを癒すため、彼の側で歌を歌っていて(またはいばらの冠を外そうとして)、その際にイエスの血によって胸が赤く染まったからとする逸話も残されているという。
アニメ「パタリロ!」『クックロビン音頭』でも有名に
クックロビンといえば、1982年のテレビアニメ『パタリロ!』のエンディングテーマ『クックロビン音頭』が思い出される。
『パタリロ!』は、魔夜峰央(まや みねお/1953-)のギャグ漫画で、白泉社の少女漫画雑誌「花とゆめ」で連載された。
1978年の初掲載以来、2007年時点でも描き続けられており、2007年5月時点で、「花とゆめコミックス」の正編のみで80巻に達し、少女漫画界第2位の長編漫画となっている。 (1位は「あさりちゃん」)。
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