ホットクロスバンズ 歌とパンの意味・由来
イースター(復活祭)直前の金曜日に食べる伝統的な菓子パン
『ホットクロスバンズ Hot cross buns』は、イースター(復活祭)に関連するイギリスの菓子パン「ホットクロスバン」を題材とした古いマザーグース(イギリス民謡)。
下の写真は、家庭料理で焼き上げられたホットクロスバン。キリストの受難を象徴する十字架(クロス)状の装飾が特徴。
『ホットクロスバンズ Hot cross buns』の歌詞は、元々は町の通りで焼き立てのパンを売る売り子の掛け声・売り声だったようで、18世紀半ば頃にはその原型が出版物の中で確認されている。
メロディについては、YouTube動画をいくつか確認してみたが、他のマザーグースのようにその歌固有のメロディは確定していないようだ。
【YouTube】 Hot Cross Buns - ABC Kids TV
歌詞と意味(日本語訳)
Hot cross buns,
Hot cross buns,
One a penny,
Two a penny,
Hot cross buns.
ホットクロスバンズ
ホットクロスバンズ
安いよ 安いよ
ホットクロスバンズ
If you have no daughters,
Give them to your sons.
One a penny,
Two a penny,
Hot cross buns.
娘がなければ息子にやって
安いよ 安いよ
ホットクロスバンズ
上写真:丸型のホットクロスバンズ(出典:Food Wishes/YouTube)
イースター(復活祭)との関係は?
イースター(復活祭)とは、イエス・キリストの復活を記念するキリスト教のイベント。毎年4月頃に行われる。イースターエッグやイースターバニーが関連する。
イースター(復活祭)の46日前は四旬節(しじゅんせつ)と呼ばれ、かつては、肉や卵・乳製品の摂取が禁じられていたほか、一日一食しか認められていなかった。
復活祭前の金曜日は「聖金曜日(Good Friday)」と呼ばれ、この日の朝に「ホットクロスバン」が食されていたそうだ。
なお現代では、ホットクロスバンは他の菓子パンと同様に一年中売られており、イースターに限らず時期を問わず食されている。
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