ビビディ・バビディ・ブー 歌詞の意味・和訳
ディズニー映画「シンデレラ(Cinderella)」劇中歌
『ビビディ・バビディ・ブー』(Bibbidi-Bobbidi-Boo)は、1950年のディズニー映画「シンデレラ(Cinderella)」で歌われる劇中歌。
ドレスを破られ泣いているシンデレラのもとに、妖精のフェアリー・ゴッドマザー(Fairy Godmother)が現れ、シンデレラにドレスやガラスの靴、馬車などを与えるシーンで歌われる。
「ビビディ」や「バビディ」、「サラガドゥーラ」や「メチカブーラ」は、すべて魔法の言葉なので、日本の「ちちんぷいぷい」などと同じく、これ自体に固有の意味はない。
作曲は、同じくディズニー映画「シンデレラ」サントラ『A Dream Is a Wish Your Heart Makes』を手掛けたコンビ、マック・デイビッド(Mack David/1912?1993)とアル・ホフマン(Al Hoffman/1902?1960)。
作詞は、ジェリー・リビングストン(Jerry Livingston/1909–1987)。
日本語の歌詞もつけられ、学校の音楽教科書に掲載されたほか、NHK「みんなのうた」でも1962年に日本語版が初回放送された。
【YouTube】 Bibbidi Bobbidi Boo (cinderella ENG)
歌詞の意味・和訳(意訳)
『Bibbidi-Bobbidi-Boo』
(ビビディ・バビディ・ブー)
作詞:ジェリー・リビングストン(Jerry Livingston/1909–1987)
Salagadoola mechicka
boolabibbidi-babbidi-boo
Put'em together and
what have you got
Bibbidi-bobbidi-boo
サラガドゥーラ メチカブーラ
ビビディ・バビディ・ブー
一緒にしたら何ができる?
ビビディ・バビディ・ブー
Salagadoola mechicka boola
bibbidi-babbidi-boo
It'll do magic, believe it or not
Bibbidi-bobbidi-boo
サラガドゥーラ メチカブーラ
ビビディ・バビディ・ブー
それは魔法の言葉 信じても信じなくても
ビビディ・バビディ・ブー
Now salagadoola means
Mechicka boo-le-roo
But the thingamabob
that does the job is
Bibbidi-bobbidi-boo
サラガドゥーラはメチカブーラって意味よ
でもあれは 魔法をかけるのは
ビビディバビディブーよ
Salagadoola mechicka boola
bibbidi-babbidi-boo
Put'em together and
what have you got
Bibbidi-bobbidi, bibbidi-bobbidi,
bibbidi-bobbidi-boo
サラガドゥーラ メチカブーラ
ビビディ・バビディ・ブー
一緒にしたら何ができる?
ビビディ・バビディ・ブー
日本語歌詞について
『Bibbidi-Bobbidi-Boo』の日本語歌詞はいくつか存在するが、音羽たかし(和田壽三ディレクター)版と、NHK「みんなのうた」で放送された青木爽版が有名。
原曲の歌詞との内容比較のため、まずは、音羽たかし(和田壽三ディレクター)版を次のとおり引用する。1952年5月に江利チエミの歌でキングレコードからリリースされた際の日本語歌詞。
サラガドゥラ メチカブラ
ビビディ・バビディ・ブー
うたえ 踊れ 楽しく
ビビディ・バビディ・ブーサラガドゥラ メチカブラ
ビビディ・バビディ・ブー
さあさ みんな 元気に
ビビディ・バビディ・ブー全てこの世は 嫌なことなど
さらりすてて ほがらかに
ビビディ・バビディ・ブーサラガドゥラ メチカブラ
ビビディ・バビディ・ブー
うたえ 踊れ 楽しくビビディ・バビディ
ビビディ・バビディ
ビビディ・バビディ・ブー<引用: 『ビビディ・バビディ・ブー』歌詞より>
この音羽たかし(和田壽三ディレクター)版の歌詞は、原曲が使われたディズニー映画「シンデレラ」の世界観とは切り離され、「嫌な事なんて忘れて楽しく踊ろう!」といった内容となっている。
この日本語歌詞においては、「ビビディ・バビディ・ブー」という言葉は、魔法の言葉でもなんでもなく、言葉の響きが面白いだけのナンセンスなフレーズという位置づけになっている。
NHK「みんなのうた」版
NHK「みんなのうた」で放送された青木爽版『ビビディ・バビディ・ブー』の歌詞は次のとおり。比較のために引用する。
サラガドゥラ メンチカブラ
ビビディ・バビディ・ブー
おまじないはいつでも
ビビディ・バビディ・ブーサラガドゥラ メンチカブラ
ビビディ・バビディ・ブー
それを信じなくても
ビビディ・バビディ・ブーサラガドゥラは メンチカブレル
合い言葉だ 仲間には
ビビディ・バビディ・ブーサラガドゥラ メンチカブラ
ビビディ・バビディ・ブー
面白い言葉だよ
ビビディ・バビディ・ブー<引用:青木 爽『ビビディ・バビディ・ブー』歌詞より>
青木爽版の日本語歌詞は、音羽たかし版とは異なり、原曲の歌詞にある程度寄せられた「訳詞」に近い内容となっている。
ドラゴンボールのキャラの元ネタ?
ここからは余談だが、鳥山明の漫画・アニメ「ドラゴンボール」では、ディズニーの「ビビディ・バビディ・ブー」を連想させる敵キャラクターが登場する。
全宇宙の支配を企む魔導師ビビディ、その息子バビディ、そしてビビディが復活させた魔人ブウ。この3人の名前は、言うまでもなくディズニー映画から着想を得て命名されたキャラクターであろう。魔導師(魔術師)の名前に魔法の呪文をあてがったのだから、その相性の良さは折り紙つきだ。
酒飲み音頭とメロディが似てる?
日本で70年代を中心に活躍したコミックバンド「バラクーダ」の有名なコミックソング「日本全国酒飲み音頭」。「1月は正月で酒が飲めるぞ♪」、「2月は豆まきで酒が飲めるぞ♪」、「3月はひな祭りで酒が飲めるぞ♪」といったように、毎月の季節の行事が次々と登場し、結局一年中酒を飲んでいるというユーモラスな遊び歌。
この曲を聴いた多くの人がおそらくは一度は感じたと思われるが、この『日本全国酒飲み音頭』のメロディは、ディズニー映画「シンデレラ」の「ビビディ・バビディ・ブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)」のそれによく似ているのだ。
先に作曲されたのはもちろんディズニー映画の方。この2曲の関係性については定かではないが、著作権管理に非常に厳格なディズニーからは今のところお咎めはないようだ。
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