フランダースの犬 主題歌 歌詞の意味は?
テレビアニメ「世界名作劇場」/歌:大杉 久美子
『フランダースの犬』は、イギリスサフォーク州出身の作家ウィーダ(Ouida)による1872年出版の作品。
幼くして両親を亡くした心の優しい少年ネロと、老犬のパトラッシュが、次々と降りかかる不幸な出来事に翻弄され、悲運の最期を遂げる悲劇。
日本では、1975年にフジテレビ系列「世界名作劇場」でテレビアニメとして放送された。
ジャケット写真:世界名作劇場・完結版 フランダースの犬 [DVD]
主題歌『よあけのみち』
『フランダースの犬』主題歌・オープニング曲は、作詞:岸田衿子、作曲:渡辺岳夫による『よあけのみち』。「ランランラー ランランラー」のコーラスが印象的。
【YouTube】フランダースの犬 オープニング
ちなみに、アニメ「アルプスの少女ハイジ」主題歌・オープニングテーマ曲についても、同じ作詞・作曲者が担当している。
エンディング曲『どこまでもあるこうね』
エンディング曲は『どこまでもあるこうね』。作詞・作曲者は同じ。歌もオープニングと同じく大杉久美子による歌唱。
【YouTube】フランダースの犬『どこまでもあるこうね』
「ズィンゲン ズィンゲン♪」ってどんな意味?
主題歌『よあけのみち』の歌い出しでは、「ランランラン、ランランラン、ズィンゲン ズィンゲン~」と呪文のようなコーラス部分があるが、一体どんな意味があるのだろうか?
これは、ベルギーを中心に話されているオランダ語(フラマン語)による歌詞で、次のように歌っている。
Zingen Zingen Kleine Vlinders
(歌え 歌え 小さな蝶々)
カタカナ表記だと「ズィンゲン ズィンゲン クライネ ヴリンダーズ」。実際のアニメーションでも黄色い小さなチョウチョが描かれている。
大杉久美子の明るく爽やかな歌声
歌っているのは、アニメ「アタックNo.1」主題歌やドラえもん「青い空はポケットさ」など数多くのアニメソング主題歌やテーマ曲を担当した大杉 久美子(1951-)。
ジャケット写真: ベスト・オブ・ベスト 大杉久美子
大杉 久美子による「世界名作劇場」主題歌・テーマ曲としては、この「フランダースの犬」以外にも、「アルプスの少女ハイジ」、「母をたずねて三千里」、「あらいぐまラスカル」など、「世界名作劇場」シリーズにとって彼女の明るく爽やかな歌声は欠かせない存在となっている。
ルーベンスの2枚の絵とは?
『フランダースの犬』と言えば、何と言っても最終回「第52話 天使たちの絵」の悲劇的なシーンが有名。
念願のルーベンスの絵画を見ることができたネロだったが、「パトラッシュ・・・疲れたろ・・・僕も疲れたんだ・・・何だかとても眠いんだ・・・」のセリフとともに、アントワープ大聖堂のなかで力尽きてしまう。
写真:ネロが見たアントワープ大聖堂(ベルギー)の絵画「キリスト昇架」
パトラッシュと共にネロが天国へと昇っていくシーンは、多くの人の悲しみを誘った。
天に昇る場面のBGMは?
ちなみに、天使が二人を迎えに来るシーンのBGMは、有名な賛美歌「主よ御許に近づかん」。映画「タイタニック」の沈没シーンで使用されたことでも有名。最終回ではこの他「アヴェマリア(Ave Maria)シューベルト版」も流れている。
【YouTube】主よ御許に近づかん
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