A列車で行こう Take the "A" Train 歌詞と和訳
デューク・エリントン楽団を代表するジャズ・スタンダード
『A列車で行こう』の邦題で知られる『Take the "A" Train』(テイク・ジ・エー・トレイン)は、ビリー・ストレイホーン(Billy Strayhorn)による1941年作曲のジャズ・スタンダード。
ビリー・ストレイホーンは、デューク・エリントン楽団のピアニスト兼作編曲者。大ヒットした『A列車で行こう』は、同楽団のテーマ曲として広く知られるようになった。
歌詞もつけられており、アメリカの女性ジャズ・シンガー、エラ・フィッツジェラルド(Ella Jane Fitzgerald/1917-1996)による歌唱が有名。
ジャケット写真:Ellington At Newport 1956 CD, Import
「A列車」とは、ニューヨークの地下鉄のこと。ブルックリン東地区からハーレムを経てマンハッタン北部を結ぶニューヨーク市地下鉄の8番街急行線(8th Avenue Express)。
写真:ニューヨーク市地下鉄の「A列車」(出典:Wikipedia)
【YouTube】Duke Ellington - Take the A Train
【YouTube】Ella Fitzgerald & Duke Ellington - Take the A Train
歌詞の意味・和訳(意訳)
『Take the "A" Train』
作詞:ジョヤ・シェリル(Joya Sherrill)、リー・ゲインズ(Lee Gaines)
作曲:ビリー・ストレイホーン
You must take the "A" train
To go to Sugar Hill way up in Harlem
If you miss the "A" train
You'll find you've missed the quickest way to Harlem
A列車に必ず乗ってくれ
ハーレムの北 シュガーヒルに行くなら
もしA列車に乗れなければ
ハーレムへ最短で行けないから
Hurry, get on board, it's coming
Listen to those rails a-thrumming
All aboard, get on that "A" train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem
急いで乗って 電車が来るよ
聞いてみて 線路が鳴る音を
A列車に乗り込もう
ハーレムのシュガーヒルにすぐ着くから
<以下、繰り返しのため省略>
デューク・エリントン楽団とは?
デューク・エリントン楽団は、アメリカのジャズピアノ奏者デューク・エリントン(Duke Ellington/1899-1974)率いるオーケストラ。
1930年代から数十年間活動し、『A列車で行こう』、『キャラバン(Caravan)』、『ニューオリンズ組曲(New Orleans Suite)』など、音楽史に残る様々な名曲を世に送り出した。
映画音楽などで合計9回グラミー賞を獲得したほか、1969年にはリチャード・ニクソン大統領からアメリカ自由勲章を、1973年にはフランス政府からレジオンドヌール勲章を授与されている。
映画「スウィングガールズ」で演奏
2004年公開の日本映画「スウィングガールズ」では、上野樹里や貫地谷しほり、本仮屋ユイカらが演じる女子高生らがビッグバンドを結成し、楽器に触れたこともなかった彼女たちが最初に覚える楽曲として『A列車で行こう』が演奏される。
ジャケット写真:映画「スウィングガールズ」
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