オペラ『エフゲニー・オネーギン』

チャイコフスキー（Pyotr Ilyich Tchaikovsky/1840-1893）

『エフゲニー・オネーギン Eugene Onegin』作品24は、チャイコフスキーが1878年に作曲した全3幕のオペラ。ロシアの作家アレクサンドル・プーシキンによる同名の小説を原作とする。

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モスクワ音楽院の教師からオペラ『エフゲニー・オネーギン』作曲の提案を受けたチャイコフスキーは、「突拍子もない」、「まったく話にならない」と最初は乗り気ではなかったという。

しかしすぐに考えを改め、友人の作家シロフスキーの助けを借りながら、原作の美しい韻文に極力手を加えないよう留意しつつ、8ヶ月ほどで全3幕のオーケストレーションを一気に完成させた。

チャイコフスキーは、『エフゲニー・オネーギン』へ投じた情熱について、弟子の作曲家セルゲイ・タネーエフへの手紙の中で、「私はその中に自分自身を溶かし込み、言いようもない喜びに打ち震えながら作曲した」と表現している。

チャイコフスキーのオペラ『エフゲニー・オネーギン』第3幕『ポロネーズ Polonaise』の冒頭が、人気ゲーム「ドラゴンクエスト（ドラクエ）」シリーズのオープニングなどで流れる「序曲のマーチ」の冒頭部分と似ているとのコメントがネットなどで見られる。

ドラクエシリーズのサントラ・BGMについては、『エフゲニー・オネーギン』以外にも、クラシック音楽作品との類似性が話題になることが少なくない。詳しくは、こちらのまとめ「ドラクエ風のクラシック音楽・似てる曲」をご覧いただきたい。