歌に生き、愛に生き(恋に生き)
オペラ「トスカ Tosca」第2幕より
プッチーニ (Giacomo Puccini/1858–1924)
プッチーニ 歌劇「トスカ」映画版 |
『歌に生き、愛に生き(恋に生き) Vissi d'arte, Vissi d'amore』は、プッチーニのオペラ「トスカ Tosca」第2幕で歌われるアリア。
捕えられた恋人の解放と引き換えに、警視総監から関係を求められた主人公トスカが、絶望と悲しみの中でこの『歌に生き、愛に生き』を歌い上げる。
トスカ役を演じた女性ソプラノとしては、20世紀最高のオペラ歌手と賞賛されるマリア・カラス(Maria Callas/1923-1977)が有名。
なお、処刑を控えた恋人が、牢獄でトスカに別れの手紙を書く場面で歌うアリア『星は光りぬ(星はきらめき)』も人気が高い。
【YouTube】Maria CALLAS マリア・カラス 『歌に生き、愛に生き』
歌詞の意味・日本語訳
Vissi d'arte, vissi d'amore,
non feci mai male ad anima viva!
Con man furtiva
quante miserie conobbi aiutai.
私は歌に生き 愛に生き
他人を害することなく
困った人がいれば
そっと手を差し伸べてきました
Sempre con fè sincera
la mia preghiera
ai santi tabernacoli salì.
Sempre con fè sincera
diedi fiori agli altar.
常に誠の信仰をもって
私の祈りは聖なる祭壇へ昇り
常に誠の信仰をもって
祭壇へ花を捧げてきました
Nell'ora del dolore
perché, perché, Signore,
perché me ne rimuneri così?
なのにこの苦難の中
なぜ 何故に 主よ
何故このような報いをお与えになるのですか?
Diedi gioielli della Madonna al manto,
e diedi il canto agli astri, al ciel,
che ne ridean più belli.
聖母様の衣に宝石を捧げ
星々と空に歌を捧げ
いっそう美しく輝いた星々
Nell'ora del dolore,
perché, perché, Signore,
ah, perché me ne rimuneri così?
なのにこの苦難の中
なぜ 何故に 主よ
何故このような報いをお与えになるのですか?
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