ピアノ協奏曲第22番 モーツァルト
1785年に作曲された3つのピアノ協奏曲
モーツァルト『ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調』K.482は、第20番および第21番と同年の1785年12月に作曲されたピアノ協奏曲。三つの楽章からなる。
オーボエが省かれてクラリネットが使用されており、翌年(1786年)の第23番、第24番にもクラリネットは引き継がれている。
演奏機会の点では前後のピアノ協奏曲第21番、第23番には及ばないものの、紛れもない傑作のひとつであり、モーツァルト愛好者の根強い支持を受けている。
特に明るく快活な第3楽章は魅力あふれ、映画「アマデウス」では冒頭の主題がワンシーンのBGMに用いられている。
【YouTube】Mitsuko Uchida - Piano Concerto No. 22
『こんにちは赤ちゃん』に似てる?
全くの余談だが、『ピアノ協奏曲第22番』第1楽章の冒頭については、日本の歌謡曲『こんにちは赤ちゃん』の一部に似ているとのコメントをネットで見かけた。
作曲者は、『上を向いて歩こう』、『明日があるさ』などを手掛けたジャズ・ピアニストの中村 八大(なかむら はちだい/1931-1992)。
そういえば、『上を向いて歩こう』もベートーヴェン『ピアノ協奏曲第5番 皇帝』第1楽章によく似たメロディが登場するようで、こうしたピアノ協奏曲の名曲から少なからず影響を受けているのかもしれない。
なお、こうした2曲の偶然の一致については、特集「元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室」でまとめているので、こちらも是非お立ち寄りいただきたい。
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