前奏曲とアレグロ クライスラー
18世紀イタリアの未発表曲として出版された偽作の一つ
『プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ』は、オーストリア出身のヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler/1875-1962)によるヴァイオリンとピアノのための小品。
曲名は、単に『前奏曲とアレグロ(プニャーニのスタイルによる)』、『プレリュードとアレグロ』などとも表記される。
写真:イタリア・ローマのトレヴィの泉(トレビの泉)
【YouTube】五嶋みどり「前奏曲とアレグロ」(プニャーニのスタイルによる)
クライスラー偽作の一つ
「プニャーニ」とは、18世紀イタリアのヴァイオリニスト、ガエターノ・プニャーニ(Gaetano Pugnani/1731-1798)のこと。
この『前奏曲とアレグロ』は、当初クライスラーが演奏旅行先の図書館で発見した未発表曲の編曲として発表された。
これはいわゆる「クライスラーの偽作」の一つ。クライスラーの代表曲『愛の喜び』や『愛の悲しみ』もこうした一連の偽作の一作品として知られている。
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