テレマン ヴィオラ協奏曲 ト長調

作品数でギネス世界記録に認定されたドイツの作曲家

『ヴィオラ協奏曲 ト長調』(TWV 51:G9)は、18世紀ドイツの作曲家テレマン(テーレマン)により1716年から1721年頃に作曲されたヴィオラのためのコンチェルト。

テレマンはヘンデルJ.S.バッハらと親交があり、18世紀前半のヨーロッパにおいて最も人気がある作曲家の一人だった。

ソラウ(現在のポーランド領ジャリ)のテレマン像

86年の生涯で膨大な数の作品を作曲し、クラシック音楽の分野で最も多くの曲を作った作曲家として「ギネス世界記録」に認定されている。

確認されているだけでもテレマンの作品は3600曲以上あるという。同時代の作曲家による作品数と比較しても、ヘンデルが600曲以上、ヴィヴァルディが800曲以上、J.S.バッハが1100曲以上と、テレマンの作品数は群を抜いていることが分かる。

ただ、テレマンの音楽活動は商業的で作風も流行に迎合し過ぎていたためか、死後はあまり顧みられなくなり、人気と知名度は完全にJ.S.バッハと逆転してしまった(テレマンはバッハより17年長生きしている)。

【YouTube】ヴィオラ協奏曲 ト長調 第2楽章

ドラクエ3 城の音楽に似てる?

テレマン『ヴィオラ協奏曲 ト長調』第2楽章 アレグロの一部のメロディは、人気ゲーム「ドラゴンクエストⅢ(ドラクエ3)」において城の内部で流れるBGM『王宮のロンド』と似ているとの指摘がなされることがあるようだ。

【YouTube】ピアノ演奏 ドラクエ3『王宮のロンド』

ドラクエシリーズのサントラ・BGMについては、テレマンの楽曲以外にもクラシック音楽作品との類似性が話題になることが少なくない。詳しくは、こちらのまとめ「ドラクエ風のクラシック音楽・似てる曲」をご覧いただきたい。

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