ピーターと狼 プロコフィエフ
子供のための「聴く絵本」/それぞれの楽器で動物を表現
『ピーターと狼』は、19世紀ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフが1936年に作曲した子供のための交響的物語。
物語を語るナレーションが入り、「聴く絵本」的な要素が強い作品。1946年にはディズニーがアニメ映画化し、『ピーターと狼』をベースとしたオリジナルのストーリーで映像化された。
物語では、小鳥、あひる、ねこ、狼などの動物が登場し、それぞれにフルート、オーボエ、クラリネット、フレンチホルンといった楽器が用いられ、それぞれの動物をモチーフとした固有の主題(メロディ)が割り当てられている。
動物だけでなく、おじいさんにはファゴット、狩人にはティンパニやバスドラム、そして主人公のピーターには弦楽合奏が用いられる。ピーターのテーマは特に有名。
【YouTube】交響的物語「ピーターと狼」No.1
あらすじ・ストーリー
少年ピーターは、森の牧場でおじいさんと住んでいた。ある日、ピーターは戸を閉め忘れて動物たちを逃がしてしまう。
やがてオオカミが現れ、動物たちは逃げ出したが、アヒルは追いつかれて丸飲みされてしまう。
ピーターはアヒルを救い出そうと、小鳥に話しかけて「作戦」を伝えた。小鳥は空からオオカミの気をそらせ、その隙にピーターがロープでオオカミのしっぽを捕らえた。
そこへ銃を持った狩人が通りかかり、ピーターは狩人に協力を求め、見事オオカミ退治に成功した。
丸飲みされたアヒルは、オオカミのお腹の中から無事救出された。