ペルシャの市場にて
ケテルビー(Albert William Ketèlbey/1875-1959)
『ペルシャの市場にて In a Persian Market』は、イギリスの作曲家アルバート・ケテルビーが1920年に作曲した管弦楽曲。
ケテルビーの作品中で最も有名な曲であり、ノスタルジックな情感あふれる曲想はクラシック音楽の入門編としても多くの人に親しまれる。
序奏部は、砂漠から近づいて来る商人のキャラバン隊が街の市場(スーク)に到着するシーンに始まる。
そして男声合唱による「バクシーシ、バクシーシ」という物乞いの声など市場の喧騒を表わした展開部を経て、曲は一転哀愁に満ちた印象的な旋律の高まりによってクライマックスを迎える。