舞踏への勧誘(招待) ウェーバー

ダンスへ誘う紳士と受け応える淑女の会話を見事に描写

『舞踏への勧誘』は、ドイツの作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber/ 1786-1826)が1819年に作曲したピアノ曲。『舞踏への招待』とも題される。

ウェーバーを崇拝していたというフランスの作曲家ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz/1803-1869)により編曲された管弦楽・オーケストラ版も有名。

写真:リヒテンシュタイン・シティーパレス 舞踏会の間

【YouTube】William Wellborn: Invitation to the Dance, Op. 65

【YouTube】管弦楽版

楽譜でみる冒頭の会話パート

ウェーバー『舞踏への勧誘』の導入部・序奏部では、舞踏会場で紳士が淑女をダンスへ誘う一連のやりとりが描写されている。

下の楽譜はその冒頭の一部で、薄い青の部分が紳士からのお誘い、薄い赤の部分が淑女の受け答えを新している。

最初の誘いは断られてしまうが、紳士はアプローチを重ね、次第に会話が生まれていいく。

打ち解けて二人の距離が縮まったところで、3度目の正直とばかりにダンスへ誘う紳士。淑女は紳士の誘いを受け入れ、二人は舞踏会の輪の中へと消えて行くのであった。

なお、この二人の会話は舞踏会のシーンが終わった後の後奏部にも登場する。コンサートなどで『舞踏への勧誘』を鑑賞する際、舞踏会のシーンの終わりを曲全体の終わりと間違えて拍手してしまうおそれがあるので若干ご注意を。

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