喜びの島
クロード・ドビュッシー(Claude Achille Debussy/1862-1918)
『喜びの島 L'Isle joyeuse』は、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーによって1904年に作曲されたピアノ独奏曲。
装飾音やリズムの変化といった技巧を駆使して、きらめくように豊かな色彩の細やかな音を連ね、幻想的な愛の歓びを描き出している。
当初は「月の光」で有名な『ベルガマスク組曲』の1曲になる予定だったが、出版社の都合上、一つの独立した曲として世に出ることとなったようだ。
上写真:ギリシャのシテール島(キティラ島)
【YouTube】ドビュッシー 喜びの島
喜びの島ってどこの島?モデルは?
この曲は、ジャン・アントワーヌ・ヴァトーの作品「シテール島への船出」の影響を受けているという。シテール島(キティラ島)は、エーゲ海、クレタ島の北西にある島で、神話では愛の女神ヴィーナス(アフロディーテ)の島とされている。
写真:シテール島のアヴレモナス村(Avlemonas)
一説によれば、『喜びの島 L'Isle joyeuse』には、ドビュッシーがバルダック夫人と婚前旅行へ出かけたイギリスのジャージー島での愛の日々が反映されているとの指摘もあるが、定かではないようだ。
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