春に 歌詞と解説 合唱曲 谷川俊太郎
この胸にこみ上げる この気持ちは何だろう
『春に』は、谷川俊太郎作詩、木下牧子作曲の合唱曲。
1989年に音楽之友社出版の音楽誌に、現在で最もよく歌われている混声三部版が発表された。
後に混声四部版に編曲され、合唱曲集『地平線のかなたへ』の中の1曲として収録された。
マザーグースで有名な谷川俊太郎
作詞者の谷川俊太郎は、翻訳の分野で特に有名な詩人で、『あしながおじさん』、『スイミー』、『マザー・グースのうた』など数多くの有名な訳書がある。
また、谷川俊太郎は、「空をこえて ラララ星のかなた♪」の歌い出しで知られるアニメ「鉄腕アトム」主題歌の作詞や、映画「ハウルの動く城」主題歌『世界の約束』の作詞も手がけている。
【YouTube】合唱曲 春に
【YouTube】春に
歌詞
この気もちはなんだろう
この気もちはなんだろう
目に見えない エネルギーの流れが
大地から あしのうらを伝わってこの気もちはなんだろう
この気もちはなんだろう
ぼくの 腹へ 胸へ そうして
のどへ 声にならない さけびとなって
こみあげる この気もちはなんだろう枝の先のふくらんだ 新芽が
心を つつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりが かくれている
心のダムに せきとめられ
よどみ 渦まき せめぎあい
いま あふれようとするこの気もちはなんだろう
この気もちはなんだろう
あの空の あの青に 手をひたしたい
まだ会ったことのない すべての人と
会ってみたい 話してみたい
あしたとあさってが 一度にくるといい
ぼくはもどかしい地平線のかなたへと 歩きつづけたい
そのくせ この草の上で じっとしていたい
声にならない さけびとなって こみあげる
この気もちは なんだろう
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