はじまり 歌詞と解説 合唱曲
畑があり 川があり また畑があり ついには地平線がある
『はじまり』は、作詞:工藤直子、作曲:木下牧子による合唱曲。歌い出しの歌詞は「畠があり(はたけがあり) 川があり」。
歌詞では、人間の営みの象徴ともいえる畠(畑)から、川、森、地平線、雲、星と地球・宇宙規模の事象へとスケールアップしていき、人間のちっぽけな悩みや欲求など意に介さぬかのように悠然と回り続ける地球と自然の雄大さが描写されている。
作曲者の木下牧子は若い頃に管弦楽曲・オーケストラ作品を得意としていただけあって、ドラマチックでスケールの大きい流麗な「地球規模の」ワルツが聴く者の胸を揺さぶる。
工藤直子の詩に木下牧子が曲をつけた合唱作品としては、『はじまり』以外にも、混声合唱曲集「光と風をつれて」や、第73回(2006年度)NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲となった『まいにち「おはつ」』などがある。
ちなみに、工藤直子の息子は、小学館ビッグコミックスピリッツで連載された「鉄コン筋クリート」で知られる漫画家の松本大洋。
【YouTube】合唱曲『はじまり』
歌詞
畑があり 川があり
また畑があり
森などもあって
畑があり 川があり
ついには 地平線がある背中をのばして 地平を見つめ
地平の奥の 雲を見つめ
雲の向こうの 青さを見つめ
青さの中の 見えない 星を見つめ
おお
目が痛くなるのだが
何もない あそこから
何かが 始まっているようだ
光が かけ抜けた
風が 追い抜いた
空は今 今の今 突き抜けた忘れたいことがあり
忘れたくないことがあり
わかりたいことがあり
わからないことがあり
でも しかし だがしかし
そんなことどもは
まるで どうでもいいようなふうに
轟々と 地球は 回り続け
あらゆる 生き物の 鼓動を乗せて
轟々と 地球は 回り続け
めまいした 私の前に
相変わらず 畑があり 川がある
光が駆け抜けた
風が追い抜いた
空は今 今の今 突き抜けた何もない あそこから
確かに 何かが 始まっているようだ
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