最後のチャイム 歌詞と解説 合唱曲 卒業ソング

さよならの向こうには 何かがきっと待っている

「チャイムが鳴った 最後の授業の終わりを告げて♪」が歌い出しの『最後のチャイム』は、作曲:若松 歓、作詞:山本 惠三子による小学校・小学生高学年向け合唱曲。2004年に教育芸術社から出版された。

『最後のチャイム』が意味するものとは、言うまでもなく小学校6年生最後の授業の終了を告げるチャイム(ベル)のこと。サビの歌詞にも「今 卒業のとき」とはっきりと「卒業」というキーワードが用いられ、学校の卒業式などで歌われる卒業ソングとして明確に位置づけられている。

メロディを作曲した若松 歓(わかまつ かん/1965-)は、ほかにも『この地球のどこかで』、『輝くために』などの卒業ソングを手掛けているが、この『最後のチャイム』は、冒頭の「キンコンカンコン♪」と学校のチャイム(ベル)を模した親しみやすく遊び心あふれるイントロが特徴的。

また、『最後のチャイム』の歌詞では、「体育館」、「跳び箱」、「校庭」、「花壇」など、小学校生活と関連した具体的なキーワードがちりばめられ、歌があまり得意ではない児童たちにも、親しみをもって合唱曲に取り組んでもらえるような配慮がなされているようだ。

【YouTube】最後のチャイム

歌詞

チャイムが鳴った
最後の授業の終りを告げて
そうしていつものあいさつしたけれど

誰もがみんな
一瞬だまって顔見合わせた
ぼくたちの思い出が遠い空へと返る

はじめてとびばこがとべた日のこと
雪の日 まっ白にそまった校庭
ささいなことでけんかして
体育館のかげで泣いたこと

今 卒業のとき
胸にこみあげるものがあるけれど
まっすぐ顔をあげて
さよならの向こうには
何かがきっと待っている

チャイムは 今も
こころをゆらして鳴りつづけてる
きょうの日をいつまでも
とどめおきたいけれど

あだ名で呼び合って笑いすぎた日
花壇のひまわりは青空高くに
つくえのすみのイニシャルは
消さずにおいていてもいいだろか

今 卒業のとき
道はすこしずつ わかれゆくけれど
勇気と希望もって
さみしさをのりこえて
明日へつよくふみだそう

今 卒業のとき
さよならの向こうには
何かがきっと待っている

若松歓による卒業ソングその他

この地球のどこかで
『最後のチャイム』を作曲した若松歓による卒業ソング
輝くために
みんなで明日へふみ出そう どんな時も 輝くために
卒業ソング・卒業式で歌う合唱曲
『旅立ちの日に』、『仰げば尊し』、『大地讃頌』など、小中学校の卒業式や卒業シーズンに歌われる合唱曲特集