京の大仏さん わらべうた・遊び歌

豊臣秀吉が建立した方広寺の大仏 落雷による火災で焼失?

『京の大仏さん』は、『かごめかごめ』と同じ遊び方で歌われる日本の古いわらべうた・遊び歌。『京の大仏つぁん』、『京の大仏ぁん』などの表記も見られる。

豊臣秀吉が建立した京の大仏(方広寺)は、地震や火災で幾度も倒壊・焼失の災厄に見舞われた。そのうち、落雷による火災で焼失した様子が『京の大仏さん』の歌詞で歌われている。

昭和48年焼失前の方広寺大仏像

写真:昭和48年焼失前の方広寺大仏像(出典:Schwarzschild Cafe)

このページでは、『京の大仏さん』の歌詞の一例と、豊臣秀吉が建立した方広寺(現:京都市東山区)の大仏が倒壊・焼失した歴史を年表にまとめてみた。

ちなみに、『奈良の大仏さん』という類似のわらべうたがあるが、これは『京の大仏さん』の替え歌ではないかと推測される。

【試聴】京の大仏ぁん 京わらべうたの会

歌詞の一例

京の 京の 大仏つぁんは
天火(てんび)で焼けてな
三十三間堂が 焼け残った
ありゃ ドンドンドン
こりゃ ドンドンドン

「うしろの正面 どなた」

(この後に「お猿 キャッ キャッ キャッ 」と続けて歌う地方もあるようだ)

天火とは?

「天火で焼けてな」の「天火」とは、寛政10年(1798年)の落雷による火災のことを指していると考えられる。

寛文7年(1667年)に再興されてから130年経過していた大仏の焼失であり、この落雷による焼失は当時の庶民に大きな衝撃を与えたと思われる。

年表

豊臣秀吉が建立した方広寺の大仏が倒壊・焼失した歴史年表は次のとおり。

事象
文禄4年(1595年) 大仏が完成
文禄5年(1596年) 地震により大仏が倒壊(大仏殿は無事)
慶長3年(1598年) 秀吉病没
慶長5年(1600年) 関ヶ原の戦い
慶長7年(1602年) 火災で造営中の大仏と大仏殿を焼失
慶長13年(1608年) 再建開始
慶長17年(1612年) ほぼ完成(あとは金箔)
慶長19年(1614年) 方広寺鐘銘事件
慶長19年(1614年) 大坂冬の陣
慶長20年(1615年) 大坂夏の陣
寛文2年(1662年) 地震で大破
寛文7年(1667年) 木造で再興
寛政10年(1798年) 落雷による火災で焼失/『京の大仏さん』誕生
天保15年(1844年) 上半身のみの木造で再興
昭和48年(1973年) 火災により焼失

昭和48年(1973年)の火災について

昭和48年(1973年)3月27日、方広寺大仏殿で火災が発生。大仏及び建物全体が全焼した。

昭和48年の方広寺大仏殿火災

写真:昭和48年の方広寺大仏殿火災(出典:京都市消防局Webサイト)

原因は、大仏殿西側受付室で使用されていた練炭火鉢の不始末。自動火災報知器は設置されておらず、いくつもの不運が重なって大火となった。

昭和48年に焼失した京の大仏

写真:昭和48年に焼失した京の大仏(出典:京都市消防局Webサイト)

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