すみれの花咲く頃

フランスのシャンソンをカバーした宝塚歌劇団の代表曲

『すみれの花咲く頃』は、フランスのシャンソン『白いリラの咲く頃』に基づく宝塚歌劇団の代表曲。歌いだしの歌詞は「春 すみれ咲き 春を告げる」。

1929年のバリでは、ドイツの流行歌『白いライラックがまた咲いたら』のヒットを受けて、同曲をフランス語カバーした『白いリラの咲く頃』が流行していた。

ちょうどその頃ヨーロッパに渡っていた宝塚歌劇団の演出家・白井 鐵造(しらい てつぞう/1900-1983)は、宝塚歌劇団の創始者である小林一三の命を受け、『白いリラの咲く頃』を含むパリの流行歌を収集しノートにまとめ、日本に持ち帰った。

同曲を日本語カバーする際、歌詞の「リラ(ライラック)」は、日本人になじみの深い「すみれ」に置き換えられ、今日知られる『すみれの花咲く頃』が誕生した。

以後、『すみれの花咲く頃』は、宝塚歌劇団を象徴する特別な楽曲となっていった。宝塚歌劇100周年の2014年には、阪急電鉄・宝塚本線の宝塚駅において発車メロディとして採用されている。

ちなみに、日本に持ち込まれた際に花の名前が変えられた世界の歌としては、アイルランド歌曲『夏の名残のバラ The Last Rose of Summer』が有名(バラが菊に変わった)。

【試聴】すみれの花咲く頃

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白いライラックがまた咲いたら
『すみれの花咲く頃』のルーツであるドイツの演劇歌
白いリラの咲く頃
同曲がパリから輸入され『すみれの花咲く頃』が生まれた