河内音頭 かわちおんど

イヤコラセードッコイセー! 夏祭り・盆踊りの定番曲

盆踊りの定番曲として夏祭りや地域のイベントなどで流れる『河内音頭』(かわちおんど)。その歴史・ルーツは江戸時代にまで遡り、様々なアレンジや歌詞が存在するが、今日では1961年にリリースされた鉄砲光三郎による「鉄砲節河内音頭シリーズ」が特に有名だろう。

鉄砲 光三郎(てっぽう みつさぶろう/1929-2002)は、アニメ「ハクション大魔王」エンディング曲『アクビ娘』を作曲した男性ギタリストの和田 香苗(わだ かなえ/1932-2001)をコンビを組み、三味線、太鼓、エレキギターやキーボードなど幅広い楽器を『河内音頭 鉄砲節』に取り入れ、爆発的な人気を獲得した。

鉄砲 光三郎による『河内音頭』の歌詞は何曲ものバリエーションが存在するが、「エ〜 さては一座の皆様へ、ちょいと出ました私は」の歌い出しで始める『民謡鉄砲節』や、明治時代に起きた事件を基にした『河内十人斬り』が知名度が比較的高い。「イヤコラセードッコイセー」などの合いの手は共通。

河内音頭のルーツ? 常光寺「流し節」

大阪府八尾市本町にある常光寺(じょうこうじ)、通称:八尾地蔵尊では、毎年8月下旬に行われる「地蔵盆会」(地蔵盆踊り)にて、『河内音頭』のルーツの一つとされる 「流し節正調河内音頭」が披露される。

言い伝えによれば、「流し節」の由来は室町時代(南北朝時代)において常光寺の再建時に歌われた木遣り歌がルーツともされており、 常光寺山門脇には「河内最古之音頭発祥地」の碑が建立されている。

常光寺「流し節正調河内音頭」は、環境省が制定した「残したい日本の音風景100選」にも選ばれており、現在では常光寺でしか聞くことができない盆踊りの曲として、歴史的・文化的価値の高い貴重な行事となっている。

なお、八尾市本町の観光大使には河内音頭継承者の河内家菊水丸が就任しており、常光寺の盆踊りにも参加して自身の現代版『河内音頭』を披露する機会があるようだ。

関東でも河内音頭?

『河内音頭』の発祥は大阪だが、今日ではその知名度は全国的なものとなっており、関東地方で開催される地域イベントでも同曲が積極的に盆踊りの曲として継続的に用いられている。

東京都墨田区の錦糸町では、町内会の有志が『河内音頭』を前面に取り入れた盆踊り大会を1986年から毎年8月に開催しており、本場河内から音頭取りも招かれるなど、地域おこしの目玉イベントとして大いに盛り上がりを見せている。

また、埼玉県八潮市の夏祭りでも、八潮市観光協会の主催による「やしお盆踊り大会」にて『河内音頭』が大きく取り上げられる機会があるほか、埼玉県草加市でも「草加河内音頭まつり」が開催されている。

【試聴】河内音頭(民謡鉄砲節)

【試聴】流し節正調河内音頭 常光寺

夏祭りの歌・盆踊りの曲