ハロハロバンドン Halo, Halo Bandung

サッカーの応援歌などで歌われるインドネシア愛国歌・愛唱歌

『ハロハロバンドン Halo, Halo Bandung』は、インドネシア独立戦争の真っ只中であった1946年頃に作曲されたインドネシア愛国歌・民衆歌。サッカーの応援歌などでよく歌われる。

インドネシアは17世紀からオランダ東インド会社の植民地であった。1942年、日本軍の協力を得たインドネシア義勇軍によってオランダ植民地軍はついに降伏するが、1945年の日本敗戦により状況は一変してしまう。

インドネシア・ジャワ島西部バンドン

独立など許すまいと、バンドンの町に迫りくるイギリス・オランダ連合軍。民衆は苦渋の思いで、住み慣れた故郷バンドンの町を自ら焼き払い、奪還の機会を信じて撤退した。

その後インドネシアはオランダに再び占領されてしまったが、植民地主義に固執するオランダを国際世論は激しく非難。1949年、オランダはインドネシアの独立を認めた。

明るく快活なメロディの『ハロハロバンドン Halo, Halo Bandung』だが、そこには西欧列強による植民地支配に決死の覚悟で抗おうとするバンドンの人々の強い意志と覚悟が込められているのである。

歌詞の一例・日本語訳(意訳)

Halo-halo Bandung
Kota kenang-kenangan

Sudah lama beta
Tidak berjumpa dengan kau

Sekarang telah menjadi lautan api
Mari bung rebut kembali

ハロー バンドン プリアンガンの都
ハロー バンドン 思い出の町
もう長い間訪れていない
今は火の海になってしまった
友よ、町を奪い返そう!

(注:プリアンガンとは、バンドンを中心とする高原地帯の通称)

【YouTube】Halo Halo Bandung - Surya Children Choir

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