ホーエンフリートベルク行進曲

オーストリア継承戦争におけるプロイセン軍の勝利を祝う行進曲

『ホーエンフリートベルク行進曲 Hohenfriedberger Marsch』は、18世紀半ば頃に作曲されたプロイセン(ドイツ)の軍歌・行進曲

オーストリア継承戦争において、プロイセン軍がオーストリア連合軍を打ち破ったホーエンフリートベルクの戦い(1745年)の勝利を祝って作曲された。

挿絵:ホーエンフリートベルクの戦いでのプロイセン軍(出典:Wikipedia)

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フリードリヒ大王が作曲?

当時のプロイセン王フリードリヒ2世は、優れた軍事的才能と合理的な国家経営でプロイセンの強大化につとめた名君。フリードリヒ大王(Friedrich der Große)の名称で親しまれた。

フリードリヒ2世(プロイセン王)

挿絵:フリードリヒ2世(プロイセン王)出典:Wikipedia

音楽的才能にも恵まれたフリードリヒ大王の下には当時第一級の音楽家が集い、大バッハの次男が1740年から1767年までチェンバロ奏者として仕えていた。

フリードリヒ大王は、ドイツ・フルートと呼ばれる横型フルートを好んで演奏したほか、自ら作曲を手掛けてフルート曲を中心に100曲を超える作品を残している。

サンスーシ宮殿でフルートを演奏するフリードリヒ2世

挿絵:サンスーシ宮殿でフルートを演奏するフリードリヒ2世/アドルフ・フォン・メンツェル画(出典:Wikipedia)

『ホーエンフリートベルク行進曲』についても、フリードリヒ大王自身が作曲したのではないかと考えられているようだが、詳細は不明。

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