グレート・セント・メアリー教会
Church of St Mary the Great

イギリス・ケンブリッジ大学

グレート・セント・メアリー教会(Great St Mary's)は、イギリス・ケンブリッジ大学の中心にそびえる歴史ある教会。「聖メアリー大教会」とも表記される。

キングス・パレード(通り)をはさんでキングス・カレッジ(King's College)のすぐ北側に位置するグレート・セント・メアリー教会。

その東側には出店(ストール)が並ぶマーケット・ヒル(Market Hill)が広がり、学生や旅行客もいろいろ買い物が楽しめる。

学校のチャイム メロディの元祖(1794年)

グレート・セント・メアリー教会の鐘の音は、日本で言うところの「学校のチャイム」のメロディの元祖として知られる。

同教会に新しい時計が取り付けられた1794年(または1793年)からこのメロディが用いられており、現在も「Cambridge Chimes」(ケンブリッジ・チャイムズ)、「Cambridge Quarters」(ケンブリッジ・クウォーターズ)などの名称で親しまれている。

なお、メロディのルーツは、1742年に作曲されたヘンデル『メサイア』第3部冒頭の楽曲が関係していると考える説があるようだ。

参照:学校のチャイム 作曲者は誰?

ウェストミンスターの鐘(1859年)

グレート・セント・メアリー教会で「学校のチャイム」のメロディが鳴らされ始めてから60年以上も後の1859年、ロンドンのウェストミンスター宮殿にある時計塔ビッグ・ベンの鐘の音として、「Cambridge Chimes」のメロディが採用された。

ビッグ・ベンが奏でるメロディは『ウェストミンスターの鐘 Westminster Chimes』と呼ばれ、日本の小中学校のチャイムとして参考にされたのは、このロンドンの鐘の音だったそうだ。

関連ページ

学校のチャイム 作曲者は誰?
『ウェストミンスターの鐘』の原曲と歌詞について
ウェストミンスターの鐘 Westminster Chimes
ロンドンのウェストミンスター宮殿にある時計塔ビッグ・ベンの鐘の音。英語の歌詞と日本語訳も。
ヘンデル『メサイア』第3部
冒頭の曲のメロディがアレンジされた可能性があるようだ