サリーマレー(サリマライズ)

南アフリカ愛唱歌『Sarie Marais』

『サリーマレー Sarie Marais』は、オランダ語から派生したアフリカーンス語(Afrikaans)で書かれた南アフリカの愛唱歌。

日本でも独自に訳詞され、合唱曲『サリマライズ』として愛唱されている。

南アフリカ・ヨハネスブルグの国立植物園

ちなみに、『サリーマレー Sarie Marais』の原曲は、19世紀アメリカ南北戦争時代のアメリカ歌曲『Carry Me Back To Tennessee (Ellie Rhee)』と考えられているようだ。

歌詞の内容は? イギリスに奪われた故郷と恋人

かつてオランダに統治されていた南アフリカだったが、金鉱やダイヤモンド鉱山を狙ってイギリスが軍事侵攻。1899年の第二次ボーア戦争(トランスヴァール戦争)によりトランスヴァールはイギリスに吸収されてしまった。

歌詞では、故郷トランスヴァール(現在のヨハネスブルグ以北)を追われた人物が、故郷に残してきた恋人サリー・マレー(Sarie Marais)とトランスヴァールに思いを馳せる内容となっている。

【YouTube】sarie marais - Laila Kinnunen

【YouTube】バグパイプ・ブラスバンド演奏によるサリーマレー

歌詞(アフリカーンス語)の一例・日本語訳(意訳)

My Sarie Marais is so ver van my hart,
Maar'k hoop om haar weer te sien.
Sy het in die wyk van die Mooirivier gewoon,
Nog voor die oorlog het begin.

僕のサリー・マレーは遠くの地に
もう一度会いたい
彼女はモーイ川の近くに住んでいた
戦争が始まる前は

Chorus:
O bring my t'rug na die ou Transvaal,
Daar waar my Sarie woon.
Daar onder in die mielies
By die groen doringboom,
Daar woon my Sarie Marais.

<コーラス>
おお 懐かしきトランスヴァールへ連れて行ってくれ
そこは恋人サリーが暮らす場所
そこはトウモロコシが育ち
緑のソーン・ツリーが茂る
そこは恋人サリーが暮らす場所

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