ジャガイモ飢饉 アイルランド

アイルランド独立戦争への機運高まる

1845年から1849年にかけてジャガイモの疫病が大発生し、ジャガイモを唯一の食料としていたアイルランドの小作農たちは史上最悪の大飢饉に見舞われた(ジャガイモ飢饉)。

家畜や小麦はすべてイングランドへ輸出されていたため小作農が口にすることはなく、大飢饉の間も食糧輸出は強制的に続けられていたという。

ジャガイモ飢饉によりアイルランド人口の少なくとも20%が餓死および病死、10%から20%が国外へ脱出。最終的には総人口が最盛期の半分にまで落ち込んだ(800万→400万)。

アイルランドからの食糧輸出を止めさせなかったイングランド政府への不信感はこの上なく募り、カトリック弾圧政策ともあいまって、アイルランド独立戦争への機運はこの頃から大きなうねりとなって歴史を大きく動かしていくことになる。

アイルランド移民の有名人は?

ちなみに、ジャガイモ飢饉を契機にアメリカへ渡ったアイルランド移民は後に大きなグループを形成し、政治・経済で大きな影響力を持つことになる。

有名なアイルランド系アメリカ人としては、ジョン・F・ケネディ(右写真)、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、バラク・オバマ、ウォルト・ディズニー、ジョン・ウェイン、クリント・イーストウッド、ハリソン・フォード、メル・ギブソン、ジョニー・デップなどが知られている。

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